ドイツ・キリスト教民主同盟も反イスラムフォビア―嫌イスラム思潮―を明言(Yeni Safak紙)
2006年08月29日付 Yeni Safak 紙

ジョージ・ブッシュ米大統領が口火を切った「イスラムフォビア(嫌イスラム思潮、イスラム恐怖症)」論争に、ドイツも加わった。ドイツ連立与党(キリスト教民主同盟(CDU)/キリスト教社会同盟(CSU))連邦議会議員団のヴォルフガング・ボスバッハ副団長は、フランクフルター・ルントシャウ紙とのインタビューで、自らの所属政党(CDU)の議員の一部が主張している、イスラム教徒の出入国をさらに厳しく監督すべきという要求を批判した。

ボスバッハ議員は、イスラム教徒全てを疑いの目で見ることはできないとし、次々と措置が講じられることにより「度を超してしまう」と述べた。ニーダー・ザクセン州のウーヴェ・シューネマン内務大臣(CDU)も、イスラム教徒のみをさらに厳しい監督下に置くことに反対し、「このような要求は国民の理解を得られない」という見解を示した。連合'90/緑の党のボルカー・ベック議員は、イスラム教徒に原理主義者と集まって話し合い、彼らの考えが間違っていることを説明するよう求めた。CSUのエドムント・シュトイバー党首も、イスラム教徒に対し治安当局とより密接な協力関係を築くよう呼び掛けた。


※関連記事:エルドアン首相、欧州評議会で発言「イスラムフォビアは人道に対する罪」(2006年6月29日、Radikal紙)http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/newsdata/News2006629_2851.html

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( 翻訳者:新井仁美 )
( 記事ID:3369 )