欧米先進諸国をおちょくるイラン―核濃縮の新段階へ(Milliyet紙)
2006年08月31日付 Milliyet 紙

国連安保理が核開発の停止のために設けた期間が本日31日に期限切れになる一方、イランはウラン開発の新たな段階を開始したと明らかにした。
国際原子力機構(IAEA)に近い外交官は、昨日30日AFPに「イランがナタンズで先週、(濃縮用の)遠心分離機に少量の六フッ化ウラン(UF6)気体燃料を注入した」と述べた。他の外交官も、イランが164の遠心分離機に極少量のUF6を「10キロ未満」注入したと述べた。IAEAは本日31日ウィーンで、イランによる核活動の継続を確認することが予期される。

8月31日までの期限を認められたイランは、アメリカや欧州に警告を真剣に受け止めていないのを露にした嘲笑的な回答を出した。イギリスの『Daily Telegraph』誌によると、イランのアハマディネジャド大統領は、西側が停止を願う核開発の継続を先日宣言したにとどまらず、アメリカと欧州の会社に平和目的のために建設する原子力発電所や、別のインフラ施設建設の入札に参加するよう呼びかけた。国連安保理は、イランにウラン濃縮活動を8月31日までに停止するよう望み、さもないと制裁に直面するであろうと警告した。


注:イランは中部ナタンズにウラン濃縮施設を保有する


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( 翻訳者:松本沙知 )
( 記事ID:3389 )