駐仏イラン大使:「ヒズブッラーはイランのエージェントではない」 シャルグ紙
2006年08月06日付 Sharq 紙

2006年8月6日付シャルグ紙

【ISNA(イラン学生通信)】駐仏イラン大使のアリー・アーハニー氏は、ヒズブッラーはイランのために活動するエージェントなどではないと強調したうえで、シオニスト体制[イスラエルを指す]の侵略を終わらせ、レバノンへの空爆を停止させるために、早期停戦を求めた。

AFPの報道によれば、アーハニー駐仏大使は、ル・モンド紙に対し、次のように語った。
「我々とヒズブッラーの関係は、常に心情的なもの、精神的なものであった。我々は、ヒズブッラーに指示を与えるようなことはしていない。」同駐仏大使は、イランのヒズブッラーに対する軍事的支援について、「こうした主張はアメリカの側からなされているものである」と述べ、さらに、「ヒズブッラーには、自らに必要なものを手に入れるための多くの手段がある」と述べた。

また、アーハニー大使は、「ヒズブッラーを後押ししているからといって、シオニスト体制が、シリアとイランを攻撃してよいことにはならない」と述べた。同駐仏大使は、7月にフランス大統領ジャック・シラクに対し、信任状を渡し、次のように強調した。「しかし、もし、シオニスト体制が第三次世界大戦を始めたいと思うなら、アメリカが彼らにそうすることを許すかどうか、見ていようではないか。」

アーハニー大使は、さらに、フランスとイランは、レバノン問題について必要な協議を行う可能性があると述べ、次のように発言した。「シラク大統領の発言は、非常に良い出発点であった。」
同駐仏大使はさらに、国連安全保障理事会のレバノン問題への対応について遺憾の意を表明し、アメリカがイスラエルのために時間稼ぎをしていると述べた。

アーハニー大使は、フランスの核問題に対する対応については不満の意を表明した。また、とくに、核問題に関連してのイランとアメリカの直接協議の可能性について触れ、アメリカは問題解決に向けての姿勢を示してはいないと発言した。同駐仏大使は、イランのIAEA(国際原子力機関)との協力、そしてイランの核開発計画が平和目的のものであることに言及したうえで、次のように述べた。「我々は、この直接協議がすべての立場にとって受け容れられる形で実現するのを望んでいる。我々は対立を望んではいない。」


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( 翻訳者:前田君江 )
( 記事ID:3201 )