アニ遺跡修復に非協力的なアルメニア -トルコは国際機関に陳情(Milliyet紙)
2006年09月24日付 Milliyet紙

アルメニアがカルス(アルメニア国境にあるトルコの町)のアニ遺跡の反対側で、警告を受けているにもかかわらず石切り作業を続け、遺跡に害を及ぼしている。そのためトルコはユネスコの諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)への陳情を行った。トルコの文化観光省は石切り場が閉鎖されないため、修復に着手できないでいる。

アルメニアは、何千年もの歴史をきざむアニ遺跡のちょうど反対側にある石切り場を全く閉鎖しようとしない。このためトルコは国連のユネスコの諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)に陳情を行った。

アルメニアは何年も前からこの問題について警告を受けていたにもかかわらず、石切り場の営業を継続させており、アニ遺跡の歴史的遺産に甚大な被害を及ぼしている。教会、墓廟、モスクには、石切り場での爆発や重機が原因で深刻な劣化が見られる。トルコ文化観光省は、石切り場が閉鎖されないために修復に着手できずにいる。文化遺産・博物館総局長のオルハン・ドュズギュン氏は、石切り場に関して何度もアルメニアに警告を発してきたと述べ、次のように続けた。「石切りを中止させるために、イコモスに陳情を行った。」


■ダイナマイトによる振動被害

カルスにあるアニ遺跡は、アルメニアとの国境地帯であり、両国の間にはアルパ川が流れているだけである。川の対岸はアルメニアの石切り場で、長年にわたり大掛かりな作業が行われている。石の切り出しの爆破に使われるダイナマイトは、アニ遺跡で大振動の原因となっている。
トルコ側は外務省を通じて、この問題について幾度もアルメニアに警告してきた。アルメニアはダイナマイトによる爆破は中止したものの、石切り場で作業する重機の振動は続いている。このような重機の振動も、歴史都市のモニュメントに深刻な被害を与えているのだ。


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(翻訳者:松岡聡美)
(記事ID:3571)