福祉相、解任される ハムシャフリー紙
2006年09月26日付 Hamshahri 紙

2006年9月26日付ハムシャフリー紙

【社会部:ミーナー・シャフニー】パルヴィーズ・カーゼミー福祉社会保障相が解任された。アリー・サイードルー政策実行担当副大統領は、カーゼミー福祉相の解任を公表した上で、解任の理由について、実績の評価によるものとし、「物事の順序に従い、数日中に後任を国会に推薦することになろう」と強調した。

 サイードルー副大統領は、数日中にカーゼミー福祉相の後任を選出すると述べたが、〔昨年の閣僚の信任投票の際〕福祉社会保障相は国会から信任を得るのがもっとも厳しいポストの一つであった。実際、大統領は法で定められた期限ぎりぎりになって、やっと福祉相への信任を国会議員から獲得することができたのであった。

 ▼ 次の人事

 政策実行担当副大統領は、他に解任予定の閣僚はいるかとの質問に対し、「われわれは現在、やるべき仕事をしている。あなた方も〔閣僚人事などを詮索せずに〕自らの仕事に専念すべきだ」とだけ述べた。

 サイードルー副大統領は次の解任予定に関しては、明確な回答を避けたが、その一方で、テヘラン選出のサイード・アブーターレブ議員は、一部の閣僚はアフマディーネジャード大統領が掲げる原則に合致していないとした上で、「この方向性[閣僚の解任]は今後も続けられなければならない。大統領が選んだ庁の責任者〔*〕については、特にそう言える」と述べた。
〔*註:「庁」(例えば環境庁や原子力庁など)のトップ(長官)は、「省」のトップ(大臣)と違い、国会の信任を得る必要がなく、副大統領として大統領が直に任命することができる〕

 アブーターレブ議員は副大統領兼文化遺産観光庁長官の名に触れ、「この庁での変更は、必須だ」と述べた。同議員は、これらの変更は《費用をかけることなく》行われることが望ましいとし、「もしアフマディーネジャード氏自身が変化を起こすのであれば、ごく少ない費用で済むし、余計な緊張も起きない」との見方を示した。

 同議員はまた、複数の銀行、文化イスラーム指導省、及び商業省には多くの問題が存在すると指摘した上で、「〔昨年の〕信任投票で信任を得られなかった閣僚候補の一部は、1年経った現在、後任候補となりうる、というのが私の考えだ」とした。

 ▼ 後任の閣僚

 国会の社会委員会の委員長を務めるアブドッ・レザー・メスリー氏が、福祉社会保障相のポストについて信任を得るべく、大統領から指名を受けた。しかし、メスリー氏自身は、「政府報道官からこのことが公表されるまで、コメントは差し控えたい」と述べるにとどまった。

 他方、福祉社会保障相代行として、アリー・ユーセフプール氏が大統領より指名された。同氏は現在、電力省の法務・国会対策・後方支援担当次官の職にあり、さらに技術者イスラーム協会、及びイスラーム革命献身者協会の中央評議会評議員を務めている。ユーセフプール氏はまた、スィヤーサテ・ルーズ紙の編集長、及びムスリム新聞記者協会総書記の肩書きももつ。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:3588 )