アフマディーネジャード:大学における世俗主義者の跋扈に抗議の声を上げよ シャルグ紙
2006年09月06日付 Sharq 紙

2006年9月6日付シャルグ紙2面

【政治部】マフムード・アフマディーネジャード大統領は「学生は大統領に対して、『なぜ大学にリベラルで世俗主義的な教授がいるのか』、と抗議の声を上げるべきだ」と述べた。

 昨日、イランの選りすぐりの若者たちとの集会に出席した大統領は、大学の人文系学部の教授会に世俗主義的な教授らが跋扈している現状を批判した学生の発言に答えるかたちで、このように述べた。

 大統領はさらに、次のように付け加えた。「われわれの教育システムは、過去150年間にわたり、世俗主義的で抑圧主義的な思想の影響下にあった。自らへの誇りやアイデンティティに対してまったく無関心で、もっぱら世俗主義体制と世俗主義思想を社会に流布することを旨とするものであった。何千人ものPHDを、このような影響の下で養成してきた。私は若者たちに、次のように言いたい。過去150年間支配してきた世俗主義的教育システムを変えることは、至難の業であり、そのためにはともに協力する必要がある、と。もちろん、そのための措置はこれまでも講じてきた。しかし、それだけでは十分ではない。ともに支え合って、運動を拡大していかなければならない」。

 ISNAの報道によると、大統領は、我が国の学生は《主張する学生》であらねばならないと強調し、次のように述べた。「ある時には、我が国の学生は国民とともに抵抗し、国の独立を求めた。また別のある時には、学生は聖なる防衛〔*イラン・イラク戦争のこと〕に際し、国民とともに抵抗し、国土の一体性の保持を求めた。そして今、我らが学生は《主張する学生》であらねばならない。自らの主張によって、社会の環境を変えていかねばならない。よいか!学生の率直な意見表明は貴重である。しかし、自らの主張を表明するにあたっては、学生は単なる率直さから一歩踏み出して、叫び声を上げる必要がある。我らが学生は、なぜ世俗主義的な教授は自らの考えと違う学生に対して低い成績しか与えないのかと、大統領に対して抗議の声を上げるべきときが来ている。学生はリベラルな思想、自由主義的な経済に対して、抗議の声を上げるべきだ」。

 大統領はさらに、次のようにも述べた。「学生が、食事の際のマメが少ないとか多いとかといったことを話したり抗議したりする時代は、とっくにすぎている。われわれが今目にしているのは、このようなことを話題にするような状況ではもはやない、ということだ。我らが学生は、真剣な要求、真剣な理想を求めて叫び声を上げているのだ」。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:3434 )