イラン、国産戦闘機を製造 シャルグ紙
2006年09月07日付 Sharq 紙

2006年9月7日付シャルグ紙1面

【政治部】国軍により《ゾルファガールの一撃》軍事演習が全国規模で開始されてから20日が経過する中、《サーエゲ》(稲妻)と名付けられた戦闘機が、正式に国軍の空軍迫撃機の列に加わった。

 サーエゲ戦闘機が昨日、空軍の迫撃機の一つに加わる一方、モスタファー・モハンマド・ナッジャール国防軍需相は、《ガーセド》(使者)と名付けられた2000ポンド級の誘導爆弾が、国軍の空軍の協力の下、国防省の専門家らによって設計・製造されたことを明かした。同国防相はさらに、近いうちにゾルファガール空軍軍事演習の一環として、空軍パイロットによって、同爆弾の実験が行われる予定であることを表明した。

 国防相のこの発言により、イランはスマート誘導兵器・軍事技術を保有する、極めて限られた国の一員に仲間入りすることになった。同爆弾の製造は1385年度〔2006/7年〕の国防省の国防軍需産業にとって、もっとも重要な成果であると評したモハンマド・ナッジャール国防相の考えによれば、国軍・革命防衛隊の空軍の軍事・作戦上の能力は、「主要な抑止力」を獲得するまでに高まっているとのことである。

 ▼ サーエゲ戦闘機はF18に類似

 こうして、昨年中に数十回の試験飛行に成功していたサーエゲ戦闘機は、昨日イラン北西部を飛行し、軍事機器類を用いた実践飛行において、最新のレーダー・システムを備えた爆弾・ミサイル類の携帯・発射能力を証明した。サーエゲ戦闘機試験飛行の広報を務めるジャヴァード・モハンマディヤーン第二准将(パイロット)はこのことを確認し、また国軍総司令官アターオッラー・サーレヒー少将は、この成功は神への信仰と自らの力に対する信頼によって得られたものだと表明した。これより数日前、サーレヒー少将はすでに、イランは戦闘機を製造する段階に到達していることを明かし、後ほどこの吉報を正式発表するとしていた。

 サーレヒー国軍司令官は、昨日行われたゾルファガール中央軍事演習において、サーエゲ戦闘機はF18戦闘機に類似しているが、より高性能であり、すでに飛行実験の段階は過ぎ、現在は〔ミサイルの〕発射段階に到達していると述べた。同総司令官はまた、この戦闘機の製造技術を有しているのは、アメリカやロシア、中国、インド以外には、一部のヨーロッパ諸国しかないとし、さらに「サーエゲは100パーセント国産であり、より高い性能を有している」と語った。

 その上でサーレヒー司令官は、「この戦闘機の製造に関して、どの国からも協力は得ていない。われわれはすべての技術的な作業を、手持ちの知識と施設を用いて行わざるを得なかった」と述べた。同司令官はさらに、戦闘機の試験段階における空軍パイロットのリスクについて述べた上で、国軍の空軍付属シャヒード・サッターリー大学の技術者らが、同戦闘機の設計、形状の変更、最適化、高性能化の任に当たったと述べた。

 サーレヒー少将はまた、近隣諸国へのメッセージとして、次のように述べた。「地域諸国はわれわれに対して、大きな親近感を抱いている。われわれは友好近隣諸国に対する脅威ではまったくない。仮にわれわれが脅威について語るとすれば、それはわれわれのそばに近づいてくる地域外の脅威のことを意図している」。その上で同司令官は、「われわれがもし全面的な防衛を余儀なくされた場合には、近隣諸国はわれわれに協力してくれるであろうと確信している」と強調した。

 〔後略〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:3444 )