トルコの銀行、硬貨で高額支払いはお断り?(Hurriyet紙)
2006年09月08日付 Hurriyet 紙

ある人が1000リラ分のクレジットカードの利用分の返済を小銭で行おうとしたが、後の祭だった。「計算するのに時間がかかる」という理由で小銭を受け付けない銀行について、この人は消費者組合に苦情を申し立てた。

イスタンブルである自動車会社のタイヤ販売店を経営するシュクリュ・テズジャン氏は、得意先の商店主から売掛金に相当する4000リラ全てを硬貨で受け取った。受け取ったお金の一部でいくつかの銀行にあった負債を返済したテズジャン氏だが、クレジットカードの支払口座を持つある銀行のバフチェリエヴレル支店を訪れた際、それまでとは異なる対応を受けた。カード利用額の1000リラを硬貨で支払おうとした同氏に対し、銀行の担当者は「こんなに多くの硬貨は受け取れない。数えるのに時間がかかりすぎる」との理由でお金を受け付けなかったのだ。

お金を返済しようとしたにもかかわらず出来なかったテズジャン氏は、最後の手段として消費者組合に苦情を申し立てた。同氏は自身にクレジットカードを発行した銀行の対応は理解できないと語った。

テズジャン氏は、クレジットカードの利用額を返済をしようとしたにもかかわらず、そのカードを発行した銀行からこのような仕打ちを受けるとは思ってもみなかったと述べ、次のように話した:「その日は返済期限の日だった。銀行の担当者にもその事情を伝えた。『今このお金を受け取らなかったら、あなた方は利子を付けるのだろう』と私が言ってもいないのに、『我々には関係ない』という風な返答を受けた。『硬貨は受け取らない』と言われても私は食い下がった。このお金がトルコ共和国のものであり、通貨として流通していると何度も言ったが、結局受け付けてもらえなかった」。

このためテズジャン氏は銀行を出て公証人役場を訪れた。同氏は「バフチェエヴレルの公証人に、銀行が硬貨を受け取らなかったことを証明してほしいと言った。でも公証人から高額な費用が必要だと聞かされあきらめた。その後、銀行の本店に電話して状況を説明したが、解決はしなかった」と話した。

■銀行による謝罪

「得意先が支払ったお金(硬貨)を私は受け取ったのに、銀行にそれを受け取ってもらうことはできなかった」と不満を口にするテズジャン氏は、続けて次のように話した:
「結局クレジットカードの負債は、確保した紙幣で返済した。その後、自分の正当性を証明するために消費者組合に行った。銀行の幹部と会ったが、彼らは私に謝罪した。私に2度とこのようなことが起こらないようにすると約束したが、私から見れば大変な目に遭わされただけだった」。

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( 翻訳者:永井 ひとみ )
( 記事ID:3459 )