コンヤ平原の穀倉地帯に砂漠化の危機(Milliyet紙)
2006年09月09日付 Milliyet 紙

トルコの穀倉地帯コンヤ平原で環境破壊が進行している。地下水が枯渇しつつある。約2万もの井戸の為に、平原は穴だらけになっている。生産高も落ちている。トルコ対侵食植林・自然保護財団(TEMA)は「砂漠化」を警告した。

穀倉地帯のコンヤ平原が危機に瀕している。降水量の減少、猛暑、無自覚な水の消費により、平原で大規模な自然災害が進行している。トルコ対侵食植林・自然保護財団(TEMA)は、「砂漠化」を警告した。コンヤ平原での小麦の生産は、5年前には200万トンだったのが、25万トンもの生産高の減少が生じている。地下水の枯渇により明らかになった地盤沈下は、トルコ最大の平原を「穴だらけ」な状態に変えた。
現在さらに深刻なリスクが問題になっている。トゥズ湖の水が地下から平原に流れ込む可能性が明らかになった。もしそうなれば、平原が完全に死んでしまうだろう。そしてトルコは、多大な経済上の価値と、何万もの世帯の働き口を失い、小麦の不足に陥るだろう。

■地下水が枯渇しつつある
平原の地下には、トルコの地下水の40% が蓄えられている。しかしこの10年の間、毎年1メートルも水位が落ちている。過度の地下水の汲み上げにより、水位が所々20メートル落ちたところもある。
専門家は、このような傾向が続くと、北トロス山脈からトゥズ湖へ向かって流れる地下水の水位が湖の水位より下になり、トゥズ湖から平原に向かって塩水が流れ始めることになると説明している。国家水利総局(DSI)地方局長オメル・ファルク・イーットソイは、「今のところ地下水は枯渇したとはいえない。だがこの傾向が続けばそのうち枯渇するだろう」と語った。

■ハチに井戸水の割り当て!
日照りが原因で、灌漑の為に地下水が使われている。国家水利総局は井戸を掘る許可を与えていないが、人々は無視している。井戸は平原を穴だらけにしてしまった。国家水利総局関係者は、「1万個の無許可の井戸がある」と話している。コンヤ灌漑協同組合長シャバン・ギュベンは、2万3千個の無許可の井戸があると語っている。セルチュクル農業会議所会頭ファルク・チョクリュも、「警鐘を鳴らし始めた」と話す。日照りの為にハチが地上で水を見つけられないので、養蜂家さえもハチのために井戸を借りたという。

■マーヴィ・テュネルプロジェクトに期待
この災害の解決法として考えられ、入札プロセスが続いているマーヴィ・テュネルプロジェクトにより、ギョクス川の4億1400万㎥の水を平原に引くことが計画されている。しかし市民は、プロジェクトが政治的な駆け引きの犠牲になることに懸念を感じている。自然環境への悪影響の恐れから、一部の環境団体がプロジェクトに反対しているからだ。入札が年末に終われば、プロジェクトは2011年に完了することが計画されている。




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( 翻訳者:富田 祐子 )
( 記事ID:3462 )