ラーリージャーニー、「西側は交渉のテーブルに戻るべきだ」 イラン紙
2007年01月27日付 Iran 紙


【政治部】アリー・ラーリージャーニー国家安全保障最高評議会書記は、サウジアラビアのバンダル・ビン・スルタン国家安全保障評議会事務局長と、テヘラン・メフラーバード空港の政府専用貴賓室で合同記者会見にのぞんだ。

 この記者会見は、サウジアラビアの同事務局長の帰国に際して開かれたもので、両者は、様々な問題に関連した記者らの質問に答えた。

 この会見で、アリー・ラーリージャーニーは、以下のように述べた。「バンダル・ビン・スルタン事務局長の今回の訪問では、様々な問題に関連して意見交換を行った。サウジアラビアの潜在的な力を考えれば、同国は地域平和の実現と問題解決における重要な役割を果たしうる。」

 ラーリージャーニーは、核問題の最近の状況について、こう発言した。
「イランの核問題については、すべてが明らかである。我々は初めからこの事を強調してきた。我々は、対話の問題を強調し、イランの活動は平和目的であると表明してきた。しかし、残念ながら、一部の者たちが事を大きくするために、この問題を安保理に付託したのだ。おそらく、このようにすれば我々の決意に影響を与えることができると考えたのだろう。」

 核問題の交渉責任者であるラーリージャーニーは、以下の点を指摘した。「我々は核開発活動をIAEAの監視の下に継続しながら、様々な国々との交渉を続けている。」さらに、彼は、「交渉のテーブルから立ち去った者たちは、戻ってくるべきだ。なぜなら交渉が問題解決のための最良の方法だからである」と述べた。

 ラーリージャーニー国家安全保障最高評議会書記は、さらに、イランとフランス、そして核問題に関連してイランに派遣された特別代表との交渉について述べ、「イランとフランスの両外相が交渉を行っており、フランスからの代表団がイランを訪問することが決まっている。」

 (中略)

 この記者会見でバンダル・ビン・スルタン書記は、次のように述べた。「アブドッラー国王は[中東]地域諸国間の団結を強調している。サウジアラビア同国王は、地域諸国がこの地域の独立を保障するべきであり、域外の諸外国がこの問題に干渉するのを許すべきではないと考えている。」

 バンダル・ビン・スルタンは、自身が、アブドッラー・サウジアラビア国王からイラン最高指導者へのメッセージの伝達役であったことに触れ、次のように述べた。
「私は今回のイラン訪問に非常に満足している。とくに、最高指導者に面会できたこと、そしてアブドッラー国王からのメッセージを最高指導者に伝えることができたことを大変光栄に思っている。」

 同サウジアラビア国家安全評議会事務局長は、以下のように発言した。「アブドッラー国王は、書簡の中で、イスラーム世界が敵の扇動に警戒し、これを阻止するべきであり、敵がシーア・スンニ派間に争いを生じさせるのを許すべきではないと強調している。我々は、イスラーム教徒同士の争いが起きることを許してはならない。」

(後略)

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( 翻訳者:飯田晃大 )
( 記事ID:10030 )