モッタキー外相:「我々は西側と、前提条件なしで交渉を行う用意がある」
2007年01月31日付 Iran 紙

2007年1月31日付イラン紙2面

【政治部】エチオピアで開かれた第8回アフリカ連合首脳会議に出席したイラン外相は、12の国や国際機関の高官らと会談を行った。

 マヌーチェフル・モッタキー外相は潘基文国連事務総長との会談において、NPTの枠組みの中で行われているイランの核活動に言及した上で、「我々は核活動に関して、前提条件なしの交渉を行う用意があるが、いかなるものであれ、政治的圧力は受け入れられない」と加えた。また氏は「我々には国民の権利をないがしろにし、忘れることなどできない」と加えた。

 この会談において国連事務総長は、NPTの枠組の中で核エネルギーを平和的に利用することは全ての国の権利であるとの見方を示した上で、「この権利は条件付きのものではない」と語った。

 潘基文氏は、核エネルギーの利用においては信頼の醸成が必要であると強調し、「我々は、あなた方がヨーロッパ諸国との協議を継続することで、この問題に関して何らかの合意を獲得することを希望している。私もまたこの問題では、力を貸す用意がある」と語った。

 モッタキー外相はまた、リビアのムアンマル・カッザーフィー大統領と会談し、地域に分裂・対立を引き起こそうと米英が画策していることに言及した上で、「アメリカとイギリスは中東政策に失敗したことで、今度はこれらの〔中東地域の〕国々に対して、地域の分裂・対立を煽るような政策を採るよう仕向けている。我々はイスラーム国家として、このような陰謀の実行を阻む必要がある」と語った。

 外相はさらに、「何世紀にもわたって、イラクや、その他の地域諸国では、イスラームの諸宗派が同胞として一緒になって平和に暮らしてきた。それゆえ、イスラーム諸国の当局者が警戒しさえすれば、この陰謀も失敗に直面するだろう」と加えた。

 この会談では、カッザーフィー氏もまた核技術におけるイランの活動を支持した上で、二国間関係の発展の必要性を強調した。

 モッタキー外相はまた、アフリカ連合議長やタンザニア、ジブチ、チャドの各大統領、トルコ、アンゴラ、エチオピア、ナイジェリアの各首相、エジプト、エチオピアの各外相と、相互関係、及び国際・地域問題に関して話し合った。

〔中略〕

 ■ 外務報道官:「アメリカからのメッセージは現在調査中」

外務報道官は、「アメリカの責任ある地位にある指導者・政治関係者の一部からイランに対して送られてきたメッセージについては、現在調査中である」と語った。

 IRNA(イラン国営通信)の報道によると、セイェド・マフムードアリー・ホセイニー外務報道官は日曜日の夜、週定例の記者団との会見の中で、質問に答えて、「検討中であり、まだこれといった結論には達していない」と説明した。外務省報道官は、同メッセージの内容について質問を受けると、「内容については適切な時期に発表する」とだけ答えた。

 ホセイニー報道官は、アメリカの指導者や上院議員の誰がこのメッセージを送ったかについても、「このことも発表できる段階にはない」と語った。

〔後略〕

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( 翻訳者:永井雅彦 )
( 記事ID:10052 )