ハーメネイー最高指導者、イワノフ露国家安全保障会議書記と会談:「天然ガス版OPEC」の創設を提案
2007年01月31日付 Iran 紙


【政治部】アーヤトッラー・ハーメネイー・イスラーム革命最高指導者はイーゴリ・イワノフ露国家安全保障会議書記と会談し、イラン・イスラーム共和国とロシアとの協力拡大は有益な結果をもたらすと強調した上で、「両国は政治、経済、地域・国際問題などの分野で相互補完的なパートナーとなることが可能だ」と語った。

 最高指導者はプーチン露大統領の親書を歓迎した上で、「イラン・イスラーム共和国は、あらゆる分野でのロシアとの関係拡大を歓迎する。両国の関係拡大のポテンシャルは現在のレベルよりも大きいものであると確信している」と述べた。

 イスラーム革命最高指導者は、世界の天然ガス埋蔵量の半分がロシアとイランに存在することを指摘した上で、さらに「両国がともに協力すれば、天然ガス分野での協力に関わる、OPECのような機構を創設することも可能だ」と付け加えた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はまた、イラク、アフガニスタン、パレスチナ、及びレバノンの各情勢に触れ、アメリカは自らの単独行動主義的な目的を推進すべく努力を続けていると指摘した上で、「アメリカは多大な努力を払ってはいるが、これまで自らの目的を中東地域で完遂することに失敗してきた。イラン・イスラーム共和国とロシアが地域問題において、特定の枠組みの中で積極的に協力し合えば、アメリカの独走主義がもたらす〔悪〕影響を阻むことができるだろう」と強調した。

 イスラーム革命最高指導者はまた、ロシア大統領が自らの親書の中で、イランとロシアがあらゆる分野で、とくにブーシェフル原子力発電所の建設完了へ向けて協力関係を持続させる必要性を強調していることに触れ、〔両国間で交わされてきた〕これまでの協力や約束が今後とも守られ、よりスピードアップして実行に移されることに期待を表明した。

 ラーリージャーニー国家安全保障最高評議会書記も同席したこの会談の中で、イーゴリ・イワノフ露国家安全保障会議書記は、ロシア政府があらゆる分野でイランとの関係拡大を固く決意していることを強調した上で、「地域的・国際的・戦略的協力関係の強化に向けて、両国は全ての可能性を活用していくべきであると、ロシア大統領は考えている」と付け加えた。

 同書記はまた、テヘランで行った協議は建設的なものであったとした上で、「ロシア政府はイラン・イスラーム共和国との協力関係の今後の展望は極めて良好であり、期待がもてると考えている」と述べた。

〔後略〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:10088 )