北イラクには米軍もNATOも不要
2007年02月10日付 Yeni Safak 紙

タイイプ・エルドアン首相の首席外交顧問アフメト・ダヴトオールは、イラクに駐留している米軍の北イラクへの配置や北イラクにNATO軍を派遣するといった提案に、トルコは反対の立場であることを述べた。外務大臣アブドゥッラー・ギュルのワシントン訪問団に加わったダヴトオール氏は、ドイツ・マーシャル基金(GMF)に招かれ講演を行った。その講演で、北イラクにアメリカ軍やNATO軍を派遣することに対する見解を問われ、NATO軍派遣の問題がワシントンで以前ギュル外務大臣にも向けられたこと、そしてギュル外務大臣が「NATO軍がイラクに行くのなら、バグダッドへ行くべきだ」と言ったことを述べた。ダヴトオール氏は、イラクに駐留しているアメリカ軍部隊が北イラクに配置された場合には、リスクが高まるだろうということを指摘し、その場合にはワシントンが、イラクの中心部から撤退することを受け入れざるをえないだろうと明らかにした。また、トルコのEU加盟交渉についても言及し、EUがまず2050年にどのようなヨーロッパ社会になることを望むのか決断すること、そしてその構想に合わせてトルコに対し対応することが必要であると述べた。

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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:10136 )