Windows Vista にするには時期尚早?
2007年02月11日付 Radikal 紙

マイクロソフト社は、2002年以来開発を続けてきた新OS(パソコン用基幹システム)を発売した。その長所と短所を調べてみた。

マイクロソフト社のスポークスマンは、世界市場に向けての宣伝キャンペーンで、迅速な検索機能、ファイルへの簡単なアクセス、暗号認識によるセキュリティー対策、ウイルスに対する万全の対策、映像の点でさらに進んだインターフェイスなどが、新世代OSであるウィンドウズ・ビスタの特徴であると述べた。しかし周知のとおりアップル社のOSシステムであるMac OS Xでは、こうした特徴全てが何年にもわたり利用されてきた。このためトルコが何年もの長きに渡り自分たちのものだと思い込んでいたバクラヴァ、ドネルケバブといったものを、他の国が自分のものだと主張した結果起こった「本家争い」のようなものが、マイクロソフト社とアップル社の間に起こっている。

マイクロソフト社のチーフ・ソフトウェア・アーキテクト(兼会長)のビル・ゲイツ氏は、これらのことを否定している。ニューズウィーク紙の最新レポートで報告されたMacとの類似点について、「おそらくは、我々の新プロジェクトをあまりにも早く公表しすぎたことが間違いだったのだ」と述べて、アップル社のOSの特徴といわれるものは、マイクロソフト社の構想から取ったものだと主張し、反論するのに時間はかからなかった。
ゲイツ氏がウィンドウズはアップルより進んでいると主張するとしても、ウィンドウズ開発の総責任者のジム・オールチンが、会長のビル・ゲイツ、最高経営責任者のスティーブ・バルマーに2004年1月7日に出した手紙には、マイクロソフト社が個人ユーザーだけでなく企業ユーザーにとっての方向性をも失い、また開発チームもミスのないアプリケーションのプログラミング、安全性、性能という概念を忘れている、と書かれ、次のように付け加えられていた:「もし、私がマイクロソフト社で働いていなければ、アップルを買ったはずだ。」

企業は冷静な対応
ビスタの起源がなんであろうとも、将来的にはユーザーの大部分は、新たに買うパソコンでウィンドウズ・ビスタと付き合うことは確実である。しかし、とりわけ企業は使用している現在のアプリケーションが新システムに適応できないかもしれないというリスクへの対応策として、一般に最新版(ビスタ)にするのを避けている。レポートによれば、2001年に発売が開始されたウィンドウズXPの一方で、パソコンユーザーの13パーセントが1998年から続き、もはや技術サポート期間が切れたウィンドウズ98を使用している。
業界の専門家らは、とりわけ企業は、かなりゆっくりとビスタに移行するだろうという見解を述べた。これに関して、マイクロソフト社も異論があるだろうが、XPに提供するサポートを2014年まで延長すると発表した。
既に述べたように、ビスタへの移行が進まない最大の原因は、不適応である。ビスタには、この不適応に関し、この事態を予感させる最初の出来事があった。それはマイクロソフト社によって開発されたZuneという携帯型デジタル音楽プレイヤーでさえもビスタで問題を起こしているのだ。同じように、「世界で最も売られている携帯型デジタル音楽プレイヤー」といわれるiPodの標準アプリケーションであるiTunesが、ビスタで動かないのである。
セキュリティーでの最初の問題は、音声認識という特性から発生した。音声命令認識という特性のために、資格の無い者でも(パソコンを)使用し、ファイルの削除・コピー、パソコンの終了さえできることが判明した。
もう一方で、ゲームにおいても状況は、望み薄である。300種類のゲームを所有する業界最大のワイルド・タンジェント社がおこなった発表で、90パーセントのゲームがビスタで機能しないと発表した。
ユーザー・フォーラムでの議論では、「最良のシステムは、機能するシステムだ」という文句が度々使われた。なぜなら、高度な設定要件を必要とし、6つの異なるエディションを有するという理由で、また費用的にみても、多くのユーザーにとって、しばらくは遠い存在のように思われるからである。実施された性能テストで、既存のアプリケーションの重大な機能不全が明るみになった。
■「待つべき」 専門家意見
 高度な性能システムを必要とすること、多くのエディションがあること、ライセンス費用が高いなどの見地から、専門家らは、以下の3つのアドバイスしている。
1-新しいパソコンを入手するのであれば、今のところはウィンドウズXPを選ぶべき。
2-新しく買うパソコンにビスタが搭載されているなら、そのままにしておくように。
3-現在使用しているパソコンのOSをビスタに変えようと思う場合は、2度は考えなさい。
■「海賊版ウィンドウズで、我々は国家を建設した」
先週、シッド・テクノロジー・センターの開設のためにブカレストを訪れたビル・ゲイツ氏は、ルーマニア大統領トライアン・バセスク氏のことを一生忘れられないに違いない。式典の後に行われた共同記者会見で、バセスク大統領は、自国の情報産業の発展、若者のコンピューター利用と現段階までの進展に、ウィンドウズの海賊版の使用が大きな役割を果たしたと述べた。海賊版(を発売する)事務所に電話をかけたところ、かれらが違法なソフトウェアを販売している国では、海賊版ソフトウェアの使用は70パーセントであるという。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:松岡 )
( 記事ID:10146 )