スイス、イラク大使、外務省に呼び出される:イラクにおけるイラン外交官誘拐に対するイラン当局の反応
2007年02月07日付 Iran 紙

●バグダードのイラン大使館に勤務する二等書記官が、米軍監督下のイラク防衛省に関係している集団に誘拐され、行方不明に
●アメリカの利益代表であるスイス大使、及びイラク大使は昨日、別々にイラン外務省に召致
●イラク警察は、バグダードのイラン大使館に勤務する二等書記官誘拐事件に関連して、数名の容疑者が逮捕されたと発表

【政治部】アメリカの利益代表である駐イラン・スイス大使、及びイラク大使は、バグダードのイラン大使館に勤務する二等書記官が誘拐されたことに対して抗議のため、昨日イラン外務省に召致された。

 外務省情報・プレス総局の発表によると、バグダード駐留米軍主導で日曜日に起きたテロ行為によって、在バグダード・イラン・イスラーム共和国大使館に勤務するジャラール・シャラフィー二等書記官が拉致された。

 このテロ行為を受け、イラクとスイスの両国大使は、外務省ペルシア湾地域総局長、及びアメリカ地域総局長によってそれぞれ召致され、同テロ行為・イラン外交官の拘束に対して、イラン・イスラーム共和国としての強い抗議が伝えられた。

 イラン外務省当局は、この召致の中で、アメリカ軍による国際法違反に言及し、外交的慣例を無視し国際法に違反したこのような行為に対して抗議し、その上で拉致されたイラン人外交官の即時解放とテロ行為を行ったエージェントたちに対する処罰を要求した。

 ■ 外務省報道官の反応

 他方外務省報道官は、「先週日曜日、バグダードのイラン・イスラーム共和国大使館に勤務するジャラール・シャラフィー二等書記官が、イラク駐留米軍の監督下にあるイラク防衛省に関係するエージェントによって、イラン・イスラーム共和国メッリー銀行支店の向かいにある《ヘンディーヤ広場》通りで、テロ行為によって拉致され、行方不明になった」と述べた。

 セイエド・モハンマド・アリー・ホセイニー報道官はまた、「イラン・イスラーム共和国は、国際法とウィーン協定に反するこのような侵害行為を強く非難すると同時に、同外交官の解放に向け、またイラン・イラク両国の共通の利益を標的としたこのような行為のエージェントを厳しく罰するベく、可及的速やかな措置を講ずるよう、イラク政府に望む」と述べた。

 外務省報道官は、イラクにおけるアメリカの政策は極めて浅薄であり、多くの混乱を生み出しているとし、さらに「アメリカはこの種の政策によって、外交儀礼や規則全体を露骨な方法で勝手に改変している。このような問題は、国際社会における〔国同士の〕外交的な関わり合い方に否定的な結果をもたらすだろう」と述べた。

 同報道官はまた、「このようなテロとしか言いようのない行為に手を染めたエージェントたちのうち、すでに数名は逮捕されている。信頼できる確かな情報によると、彼らはイラク駐留米軍の管理下で活動を行っているとされ、彼らの行動には前歴がある」と付け加えた。

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( 翻訳者:藤川惇 )
( 記事ID:10148 )