イラクで新規工業事業の設立が進む
2007年02月18日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■ 新たな工業関連事業にIDとライセンス発行

2007年02月18日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面

【バグダード:アウラース・アル=サーイディ】

先月、イラク鉱物・工業省の工業開発局は、113の工業関連事業に設立許可を発行した。業種別内訳は、食品、繊維、木材、紙製品、化学、プラスチック製品、建設、金属、加工業で、投資総額は174億9900万ディナールにのぼる。

同省広報部によれば、食品産業が最多の割合を占め、ライセンス数31、投資額33億6500万ディナールである。また工業開発局は、先月、規定条件を全て満たしていることを確認のうえ10の工業関連事業の設立を完了し、11の企業に対し、株、事業の所有権の移動を認めた。同局は、設立が完了した事業387件に対して新たなIDを発行する一方で、企業登録局が出す資産差し押さえのための司法関連文書を補完する文書323件、既に認可されている事業についても、関連政府当局の求めに応じ、製品の需要、燃費等から必要性を評価するための文書510件を出している。

鉱物・工業省広報部によれば、2006年第4期に工業開発局は、394の事業に対し国内投資による設立を認可し、投資総額は542億7500万ディナールと見積もられる。内9件は、登録済みの状態から許可へ移行されたもので、これら全てが私企業部門となる。内訳は、建設業が第一位を占め、168件の設立許可、国内投資総額228億5000万ディナール、次いで、100件の許可を得、投資総額103億5000万ディナールの食品産業、56件のライセンスを獲得した化学プラスチック製品業が続く。またこの時期には、食品産業に対し5億ディナール、建設業に300万ディナールの拡張助成金も出された。

同広報部は、これらの成果が、イラク経済開発プロジェクトに参加しつつ、国内私的産業部門を監督指導し、この分野への投資の機会を増やそうという開発局のたゆまぬ努力の賜物である点を強調、今後も開発局は、私的工業部門を支援し、設立資金援助などの便宜を図る他、原材料、燃料の入手、事業サイトの管理、土地の確保等でアドバイスを提供する意向であると述べた。

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( 翻訳者:十倉桐子 )
( 記事ID:10210 )