アクサー・モスク付近での発掘作業に調査団派遣を決定するも、アラブ諸国では関心を呼ばず
2007年02月19日付 Zaman 紙

エルサレムにある聖域(ハラーム・アル=シャリーフ)でイスラエルが行っている発掘作業が、アクサー・モスクに損傷を与えたか否かを検証するため、トルコがエルサレムに調査団派遣を決定するも、アラブ諸国では関心を呼ばなかった。

(アラブの)報道がこの問題を見て見ぬ振りをする中、トルコの活動があまり誇張されるべきではない、と強調されている。本紙に語った専門家たちは、イスラエルでのトルコ調査団の活動範囲は限定的と主張した。

名前を公表されたくないとしたあるエジプト人の専門家は、アラブ諸国はトルコがイスラエル問題により関わりを持つことを歓迎していないと述べ、また別の専門家は、トルコが同地に技術団を派遣することが問題の解決に裨益しないと信じており、イスラエルがこの件でトルコを味方につけようとしていると主張した。

トルコは以前、異なる口実でパレスチナ問題の解決のため介入しようとした、しかしイスラエルとアラブ諸国の双方によってあまり歓迎されなかった。パレスチナ問題の解決のために、しばしばエジプトが仲介を試みる中、最近とくにサウジアラビアがハマスとファタハを和解させ、新政府の設立への先導役を果たしたことは、エジプトとサウジアラビアとの間に新たな軋轢が生じたと観測されている。

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( 翻訳者:山本裕一 )
( 記事ID:10218 )