欧州4カ国の大使館前で大学生らによる抗議集会が開催
2007年02月24日付 Iran 紙

【政治部】イスラーム宗教大学及びテヘランの諸大学に通うバスィージ〔志願兵〕学生らによる抗議集会・デモが木曜日、イギリス、フランス、バチカン、及びイタリアの各大使館前で開かれ、アル=アクサー・モスクに対する破壊行為、ならびにシオニスト体制・欧米各国の政策に抗議した。

 イラン学生通信(ISNA)の報道によると、このデモは朝10時にイギリス大使館前で始まった。学生らは〔イラクのサーマッラーにある〕第11代イマーム・アスカリー聖廟に対する侮辱行為〔2006年2月22日にイラクで起きたシーア派聖廟爆破事件を指す〕、〔エルサレムの〕アル=アクサー・モスクに対する破壊行為、ならびにシーア派とスンナ派の団結を呼びかけた。

 集会参加者らはまたシュプレヒコールを上げて、シオニスト体制の行動に対する怒りと嫌悪の感情を示し、さらにイランの平和的核開発計画に対する支持を表明した。

 イギリス大使館前で開かれた集会ではまた、アル=アクサー・モスクの模型が作られ、学生らが「神は偉大なり」「神の他に神はなし」「イスラエルに死を」などと声を上げる中、最後のレンガが積み上げられて、模型は完成した。

 集会参加者らはさらに、イスラエル国旗を燃やした上で、イギリスを初めとしてアメリカの政策に追随する国々の大使館の閉鎖を求めた。

 また一部の集会参加者らは、〔シーア派の象徴である〕黒の旗やヒズブッラーの旗を掲げ、経帷子で身を覆いつつ、手をつなぎながら、「最高指導者が命ずるならば、われわれは殉教によって身を清めよう」とシュプレヒコールを上げて、殉教する準備は整っていることを宣言した。

 この集会に参加したテヘラン選出のサイード・アブーターレブ議員は、「いかなる巨大な危険も、我が国を威嚇することはできない」とした上で、「警告する。これ以上我が国の安全という聖域に足を踏み入れるならば、IAEA査察官に変装したスパイどもを追放するばかりでなく、〔その他のあらゆる〕査察官の入国をも拒否する」と気勢を上げた。

 同議員はさらに、「『疲れてしまった。敵の圧力にはもう耐えられない』などと囁く者がもし国内にいるとすれば、そんな者たちは〈ホメイニーの子〉ではない」と明言した。

 アブーターレブ議員はまた、敵の脅迫など怖くはない述べる一方、「われわれは戦争を望んでいるわけではない」とし、さらに核活動の停止は受け入れられないと強調して、「敵が圧力を加えるならば、われわれはその都度前進するのみである」と述べた。

 バスィージ学生らは最後に声明を発表、礼拝を行って連帯を確かめた上で、集会を終えた。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:10243 )