ライス長官、イラクのクルド地域を「クルディスタン」と表現
2007年02月28日付 Zaman 紙

ライス米国務長官はアメリカ上院の公聴会でテロ組織PKK(クルド労働者党)に言及するさい、「トルコ国内への攻撃は、トルコ・クルディスタン間の国境で活動するPKKに責任がある」と表現した。

上院歳出委員会で行われたイラク・アフガニスタンへの米軍事作戦についての2007年追加予算に関する公聴会には、ライス国務長官とともにロバート・ゲーツ米国防長官、ピーター・ペース米軍統合参謀本部議長が同席した。

共和党コロラド州選出のウェイン・アラード上院議員が「いくつかの情報筋によるとイラクのクルド人とトルコ人の間に話し合いがもたれた模様だ。これに関して説明をしていただきたい」との問いに、ライス国務長官は「ええ。この件は我々がテロ組織としてリストに挙げたPKKに関することです。トルコ国内への攻撃は、トルコ・クルディスタン間の国境で活動するPKKに責任がある」と語った。

ライス国務長官がイラク国内におけるクルド人地域を「クルディスタン」と表現したことは注目を集めることとなった。

ライス国務長官は「トルコと協力してPKK問題を封じるために3者からなる委員会を組織しました。というのも、アメリカ政府とイラク政府は、イラク国土からのトルコ国内への攻撃を望んでいません。そのため、ここで言っている話し合いとは、実際はクルド人とトルコ人、イラク政府間での話し合いであり、アメリカ政府はそれを補佐しているのです。この計画を実現させるためにジョゼフ・ラルストン元統合参謀本部副議長代表が特使を務めます。PKKのトルコ国内に対する攻撃の可能性を減らすために手を尽くしています」と語った。

3者委員会はトルコ、イラク政府、アメリカ間に創設された。

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( 翻訳者:塚田真裕 )
( 記事ID:10289 )