アリーレザー・アスギャリー元国防次官の行方、いまだ不明
2007年03月10日付 E'temad-e Melli 紙

【バーズターブ】アリーレザー・アスギャリー元国防次官の行方について、尾ひれのついたさまざまな憶測が海外のメディアから流される中、最新の分析は同氏がモサドあるいはCIAといった諜報機関によって拉致されたことを強調している。

 これまでのことろ、一部の偏向したメディアは、アスギャリー氏がアメリカ、あるいはその他の西洋諸国に政治亡命し、これらの国の治安諜報機関に〔機密〕情報の提供を行っているのではないかとの内容を流すことで、革命防衛隊でキャリアを積んだ同司令官のプロフィールを傷つけようと画策している。

 これらのメディアは、このようなでっち上げの仮説を証明するため、不適切にもアスギャリー氏が国外に出る前に、家族を国外に移したと主張している。ところが、現在彼の妻子はテヘランで、夫の行方をつかもうと必死に努力しているのだ。

 また、彼の自宅や家族の状況などからは、彼が亡命を意図していたことを示すものは何も見つかっていない。

 長年にわたり革命防衛隊や国防省に奉職してきたアスギャリー氏は、現在退役し、私的な旅行としてデイ月〔12月下旬から1月の中旬〕にトルコを訪問していた。

 アスギャリー氏の事件が起こる以前にも、CIAには拉致対象となる外交官や政府高官らのリストが作成されているとの報道があった。アメリカやイスラエルの諜報機関は、この種の計略によって、イランに対して虚偽の主張を繰り広げつつ、イスラーム共和国に対してプロパガンダ上の雰囲気作りを行うことを狙っているようだ。アスギャリー氏の拉致にモサドが関与しているとのシオニスト紙ハアレツの記事は、この点で評価される。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:10374 )