欧州議会、クロアチアに対するEU加盟推奨決議を準備 ―トルコにはなし
2007年03月14日付 Zaman 紙

EUとの加盟交渉をトルコと同じ日に始めたクロアチアが、トルコよりはるかに早い2009年にEUの加盟国となることを目指す推奨決議が(欧州議会により)準備されている。

先週ブリュッセルで会談したクロアチアのイボ・サナデル首相と欧州議会のハンス=ゲルト・ペッテリンク議長は、EU加盟問題とクロアチア・スロヴェニア間の国境問題について意見を交換した。
AB Haber(EUニュース)(http://www.abhaber.com/)によると、欧州議会のペッテリンク議長は、欧州議会がクロアチアのEUへの2009年の加盟を目指す推奨決議を準備していることを明らかにした。

■「国境問題は友好的な方法で解決されなければならない」

スロヴァニアとクロアチアの間の国境問題に触れたペッテリンク議長は、問題が国際司法機関に持ち込まれる前に友好的な方法で解決されることを支持すると述べた。クロアチアのサナデル首相も、この問題が2国間の問題であることについては全員の意見が一致しているとし、2国間会談が問題の解決に繋がらない場合に限って国際的な司法プロセスに入るつもりであることを明らかにした。

■2009年に加盟を果たせるのか?

ペッテリンク議長とサナデル首相は他方で、クロアチアのEU加盟に向けた準備についても話し合った。ペッテリンクはクロアチアとの加盟交渉は前向きに進んでいると述べ、この先のプロセスで欧州議会が作成するクロアチアレポートの中で2009年がクロアチアのEU加盟の目標年次として推奨される可能性があることも明らかにした。これに対しサナデルは、2009年という時期が明言されたことに満足していると話した。サナデルは他方で、加盟時期については多くを語りたくはないとし、(EUから課せられた)自分の宿題をこなしていきたい、また「宿題の達成」が我々を最終目標に導くであろうと述べた。欧州議会外交問題委員会のヤシャック・サリュウシュ=ボルスキ新委員長は、クロアチアの2009年の加盟について「議論はまとまっていないが可能性はある」との見解を示した。

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( 翻訳者:穐山 昌弘 )
( 記事ID:10403 )