中古車売買市場が大賑わい
2007年03月12日付 Iran 紙

【政治部:モフセン・ジョンデギー】金曜日が書き入れ時だ。19区のハーニーアーバーデ・ノウが最も混雑する日であり、いちだんと賑わいを見せる通りはアブドルアーバードと名付けられている。ここはテヘランで唯一の中古車売買センターであり、毎週金曜ともなると、アブドルアーバード通りでは激しい交通渋滞が見られる。ペイカーンは一線を退いた車種と見なされているにもかかわらず、多くの売り手と買い手を擁している。このため、19区の青果市場広場の広大な敷地のかなりの部分がペイカーン供給用に供されてきた。

車を売りたければ、あるいは買いたければ、アブドルアーバードに立ち寄ってみるべきだ。この一帯に入るなり、別世界に足を踏み入れたかのように思うだろう。アブドルアーバードへようこそ、というわけだ。

▼新型モデルも供給

自動車売買のメインセンターは新型モデルしか扱わない。このセンターの向かい側に、19区市役所が自動車売買用に使わせている土地があり、現在、プライド車の売買センターになっている。青果市場広場のセンターはペイカーン車を扱っている。

今はノウルーズ目前であり、なかには自分の車に目が飛び出るほどの値段をつけている売り手もいる。ペイカーンの1370年(訳注)モデルが350万トマーン(約44万円)! こんなに高くては、恐らく売り手の多くは自分の車を売ることなどできないだろう。こうした(高値をつける)人たちは、すぐにでも売らねばならない事情から、買い手の値切りに付き合って耐え、両者の利害が一致していわば「取引成立」にいたる人たちとはまた別の人たちだ。

このセンターではわずかな費用で自動車の供給と売買を行うことが可能だ。

(後略)


訳注:イラン暦1370年は西暦1991年3月21日から1992年3月20日にあたる。

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( 翻訳者:深澤野絵 )
( 記事ID:10448 )