今年のノールーズ祭、全体的には大きな問題なく落ち着いた雰囲気
2007年03月22日付 Zaman 紙

春の訪れを知らせるノールーズ祭が全国で熱狂的に祝われた。祭は小競り合いを除いて全体的に落ち着いた空気の中行われ、首都アンカラでは(レジェプ・)タイイプ・エルドアン首相が火をたいて公式筋の祭典は開始された。鉄を打ち、卵をぶつけあう催しに参加したエルドアン首相は、融和というメッセージを残した。

民主トルコ党(DTP)によるディヤルバクルでの祭典では、レイラ・ザナ氏が印象的な行動をとった。プログラムに名が掲載されていないにもかかわらず演壇に登場したザナ氏は、クルド語とトルコ語で演説を行った。

ザナ氏は、トルコの分離が現実味のないものであるとし、またかつてクルド人はチャナッカレとキプロス(の戦闘)で(国のために忠誠を尽くして)存在を証明したと話した。演説のクルド語の部分ではテロ組織の首謀者について、「我々の誇り」という表現を使い、次のように語った。「我々には3人の同胞がいる。それはタラバーニー氏、バルザーニー氏、そしてアポ(アブドゥッラー・オジャラン)氏であり、私は彼らには恩義があると感じている。」
 
春(の到来の)吉報として全国で祝われたノールーズ祭において、懸念されていたような事件は見られなかった。何週間も前から常識的行動をとるよう呼びかけたのが功を奏し、祭は何事も起きることなく終えることに成功した。時折、違法なプラカードが掲げられ、スローガンが投じられたが、祭りへの影響は特になく、対策委員会の呼びかけが効果を示し、小さな事件が大きくなることを防いだ。
 
アダナのミーマール・スィナン文化公園で行われたノールーズ祭も何事もなく終了した。野外劇場の芝生に火を点けた若者たちは、火の上を飛び越えノールーズを祝った。スィイルトでは祭の最中、一部のグループが、警官隊に石を投げるという騒動が短時間生じた。警官隊は投石したグループに対し催涙弾を投げ対抗した。事件はすぐに収拾し、祭は再び続いた。

ディヤルバクルのノールーズ祭では小規模な事件が起きた。オスマン・バイデミル市長の演説中、3名がテロリストのポスターを掲げ、警官による拘束が必要となった。その際集団内から警官に投石があったが、およそ5分間続いた緊迫状況の後事件は収拾された。

メルスィンではDTPによって行われた祭典で、グループ間でナイフを使用した衝突が発生し、2名が負傷。テロリストのリーダーであるアブドゥッラー・オジャランのポスターと、クルド労働者党(PKK)の党旗が掲げられた。会場では2600名の警官が警備に就いた。

シュルナク(県)のウルデレ郡で行われた祭典では、市民1名が、流れ弾に当たり負傷した。




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( 翻訳者:上田悠里 )
( 記事ID:10458 )