トルコ人専門家、イスラエルによるアクサー・モスク周辺、聖地発掘の状況調査はじめる
2007年03月22日付 Zaman 紙

イスラエル考古学庁がハラム・アッシャリフ周辺で行っている発掘を調査するため、トルコの調査団がエルサレムに赴いた。7人の専門家チームは、橋の架け替え工事がアルアクサ・モスクに影響するかどうか2日間に渡って調査を行う。
 専門家チームはその後調査報告書をエルドアン首相に提出する。トルコのエルサレム総領事館大使エルジャン・オゼルが代表を務める調査チームは、初めてイスラエル考古学庁関係者とともに発掘地を訪れた。専門家は、マスコミとの非公開の会見の後、発掘を調査するためマグリブ門から嘆きの壁の中庭に出た。ここで待ち構えていた新聞記者に対し短い説明を行ったオゼル大使は、最初に入り口付近の遺跡で調査を行うことを話した。
 歴史学者トゥファン・ブズプナル、考古学者サイト・バシャラン、地球物理工学博士メティン・イルクシュク、美術史家アフメト・ヴェファ・チョバンオール、建築専門家ヒルミ・シェナルプ、公共事業省建築工学者アッティラ・エレンレルが参加した専門家チームは、建設現場を継続的に写真に収めた。

ハラム・アッシャリフの管理について発言権を持つイスラムワクフの関係者と面会したトルコの専門家チームは、今日も調査を続けている。国連教育科学文化機関(ユネスコ)も専門家チームを派遣し、2月27日から3月2日までこの地で専門的な調査を行い、イスラエルの発掘調査をすぐに中止するように求めた。この時までに行われた建設工事は橋の修理のためには“十分”であることを明らかにしたユネスコのチームは、イスラエルの介入(建設工事)は、境界線を明確にする行動プランがないため、懸念されるとした。この地域にトルコ調査団を派遣しようという考えは、エルドアン首相個人がこの問題に強く関心をよせたことで、イスラエルのオルメルト首相が2月中旬にアンカラを訪問した際、決定された。

 

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( 翻訳者:住永千裕 )
( 記事ID:10459 )