IMF、サーデラート銀行への制裁に対するイラン側の抗議を検討中
2007年03月25日付 Iran 紙

【経済部】国際通貨基金(IMF)は、アメリカによるサーデラート銀行への制裁に対してイラン側が行った抗議について現在検討中であり、いまだ最終的な決定には至っていないと表明した。

 IMF広報はイラン・イスラーム共和国中央銀行の代表が正式に抗議を提出したことを受け、IMFがアメリカ政府によるサーデラート銀行への制裁を認めたとのロイター通信の報道の正否について、「本件については現在検討中であり、いまだ最終的な決定には至っていない」と表明した。

 同広報は、イラン中央銀行代表による抗議への正式回答として、次のように付け加えた。「サーデラート銀行への制裁に関する報道内容は、IMFの見解を反映するものではない。イラン・イスラーム共和国中央銀行当局が、この問題に関して〔適切に〕フォローしていることに感謝する。必要に応じて、同報道の影響に対して適切に対処していきたい」。

 テロリストに金融を行っているとしてアメリカがサーデラート銀行に対して行った制裁が、IMFの法規に違反している疑いがあると、イランはIMFに調査を要求していた。IMFが公表したところによると、イランとIMF両当局者は昨年11月に協議を行い、サーデラート銀行への制裁の影響について検討した。その中で、イラン側はアメリカによるサーデラート銀行への制裁に懸念を表明、サーデラート銀行が約束手形をドル建で発行できなくなったため、イランの外貨準備に影響が出ているとしていた。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:10482 )