国内携帯オペレータ2位のテルスィム、ボーダフォンに完全移行
2007年03月30日付 Yeni Safak 紙

ボーダフォン(・トルコ)のアッティラ・ヴィタイCEO(最高経営責任者)は、テルスィムのボーダフォンへの移行期間が満了し、今後はボーダフォンのブランドを使っていくと述べ、「これまでのテルスィムのユーザーは、昨日(29日)24時をもってテルスィム・トルコからボーダフォン・トルコへ移った。ボーダフォンはすでにトルコで活動を始めている」と語った。

テルスィムのボーダフォンブランドへの移行期間の満了とロゴの一本化を機に開かれた記者会見で話したヴィタイCEOは、(昨年)12月に始めた広告キャンペーンがボーダフォンブランドの認知に奏功したことや、認知度が57パーセントに達したことを明らかにした。
ヴィタイは、今年の第1四半期には昨年の第4四半期と比べて2倍となる100万人の加入者数の純増の達成したことは特筆すべきことだとした上で、ボーダフォンが0.75パーセントの通話切断率と、99.5パーセントの通話開始(成功)率も達成したと述べた。
同社が顧客満足度指数について行った調査によれば、2月には顧客の満足度がライバル社と比較してより高かったことを明らかにしたヴィタイは、「ボーダフォンはすでに約束を実行しており、約束した品質をユーザーに提供している」と語った。

4月1日以降はテルスィム(のブランド)を使わず、ボーダフォンのロゴと名称を使用すると述べたヴィタイは、ボーダフォンがトルコで他社とは異なる革新的な存在になることを望んでおり、ユーザーには支払うお金の対価としてボーダフォンから多くのことを得たと感じてほしいと話した。
「我々は大変自信を持っている。国際的な経験に基づいて国境を越え、非常に適切な料金設定でトルコにやって来た」と語るヴィタイは、我々は皆にチャレンジするブランドとしてと現れたのだと語った。

■明日、新しい料金設定が始まる

アッティラ・ヴィタイCEOは、透明な経営に努めたいと述べ、次のように続けた:
「我々のユーザーには、支払う税金と面と面で付き合わされたと言ってほしくない。ユーザーに何を支払うかを明確に知ってほしい。明日新たな料金設定を開始する。ユーザーが支払う通話料は一律で1分当たり38新クルシュ(約32円)となり、ボーダフォン間の通話、あるいはボーダフォンから他の携帯電話オペレータ、固定・携帯電話間の通話も38新クルシュとなる。税金も込みである。ライバル他社の広告を見ると、時折料金の中に付加価値税(KDV)や特別消費税(ÖTV)が含まれていないことがあるが、(我が社の料金設定では)この料金に全てが含まれている。小さい文字で隠されるように書かれた追加の税金はなくなる。我々はこの(1分)38新クルシュという料金設定で業界に挑戦を挑んだということを知らしめたい」。

ヴィタイは、ユーザーととてもオープンな形でコミュニケーションをとっており、何事も秘密や隠し立てをしていないと述べた。ユーザーがインフレ(による物価の)増加率の影響を受けないようにすると話すヴィタイは、年末まで1分当たりの通話料を38新クルシュに据え置くことを明らかにした。
アッティラ・ヴィタイは「これまでのテルスィムのユーザーは昨晩24時をもってテルスィム・トルコからボーダフォン・トルコへ移った。ボーダフォンはすでにここで活動を始めている。セクター内の全ての伝統にチャレンジする。(トルコでは)1つのオペレータだけが市場の大半を手中に収めてしまった。我々は少しでもこのリーダーに揺さぶりをかけるためにやって来た。ボーダフォンは、市場に多くの新しいコンセプトをもたらしている」と話した。

テルスィムのボーダフォンブランドへの移行のため週末開く予定のイベントについても言及したヴィタイは、次のように述べた:
「今週末、新たな赤ん坊が生まれる。ボーダフォンチームはこの誕生をお祝いしたい。明日の晩にパーティーを開く予定だ。トルコで最も大きなテントが設営される。国内の著名アーティストが登場する。7000人の人々がライブでこれを観戦する。7つのテレビ局もこのショーの模様の大半をライブで中継する。日曜日にも(イスタンブルの)タクスィム広場で多くのパフォーマンスが披露される。エスマ・スルタン邸では日曜の夜、ボスフォラス海峡を舞台にショーが開かれる。カラフルな照明とパフォーマンスでボスフォラス海峡を赤色に染めるつもりだ。イスタンブルではかつてないほどの大規模な花火ショーを行う。パリで新世紀の祝賀を行ったチームがこれらのイベントを担当する。国内全土でも全ての系列店で来訪者にプレゼントやノベルティグッズ、飲み物を無料で提供する。機会があれば多くの人々に催しに参加してほしい」。


※テルスィム(Telsim):GSM方式の携帯電話オペレータでトルコ第2位。加入者数は870万人(2005年8月末)、市場シェアは21.4パーセント(同年6月)。1位はトゥルクセル(Turkcell)で加入者数は2983万人(※ただし2006年3月)。
参考:
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/USNEWS/20051214/226227/(日本語)
http://turk.internet.com/haber/yazigoster.php3?yaziid=15920(トルコ語)

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( 翻訳者:穐山 昌弘 )
( 記事ID:10526 )