アフシャール司令官「英兵の釈放は英政府の謝罪が条件」
2007年03月29日付 Hamshahri 紙

【ハムシャフリー・オンライン】軍総司令部次官は、「イギリス人兵士の釈放は〔イギリス政府が〕正式に謝罪し、イギリス軍による国境侵犯を再び繰り返さないことを保証することが条件だ」と述べた。

 アフシャール司令官はメフル通信とのインタビューの中でまた、「我が国の沿岸領水を侵犯しながらも、釈放が予定されていたイギリス人女性兵士をめぐる状況が膠着状態に陥ったのも、イギリス当局者の誤った振る舞いが原因である」と付け加えた。

 軍統合司令部文化・国防宣伝担当次官を務めるアリーレザー・アフシャール革命防衛隊司令官(准将)は、このように述べた上で、「イスラーム共和国の沿岸領水を侵犯したイギリス人女性兵士の釈放は、イスラーム的・人間的規準に則って決められたものだ」とし、さらに次のように続けた。「我が国の犯すべからざる領水を侵犯したこのイギリス兵が、正直に自供をし、後悔の念を口にしたことから、政府当局は彼女の釈放を決めたのだ。ところが、イギリス側はこのような人道的な動きに感謝するどころか、脅迫めいた言動を行うようになった」。

 アフシャール司令官はその上で、「イランは自らの正当なる権利を、〔外国からの〕脅迫や責任転嫁によって諦めるようなことはしない。女性イギリス人兵士の釈放決定は、外国に恐れをなしたからでは決してなく、イラン国民が奉ずる宗教的教えに基づいたものだったのだ。ところが、イギリス当局によるプロパガンダ、心理戦争のために、それも難しいものとなってしまった」と指摘した。

 軍統合司令部次官はさらに、15名のイギリス人兵士による我が国領水への侵犯行為に関して真相を明らかにするために、イスラーム共和国はイギリス人専門家と協力する用意があるとした上で、「必要ならば、この件についての証拠を彼らに提供することもありうる」と述べた。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:10527 )