「GPSのデータはイギリスによるイラン領水侵犯を証明している」:海上警備基地司令官
2007年03月29日付 Hamshahri 紙


【ハムシャフリー・オンライン】イギリス軍兵士らが所持していた艦船誘導補助装置(GPS)に残っていたデータは、彼らがイラン領水内に立ち入り、そこで拿捕されたことを証明している。

 アルヴァンド海上国境警備基地司令官は、イギリス軍兵士らから入手したGPSに記録されたデータを示しながら、「イギリス軍兵士らが所持していた艦船誘導補助装置は、2隻のイギリス船舶が拿捕された地点が、国境からイラン領水内に約450メートルの場所であったことを示している」と述べた。

 セターレ大佐はさらに「これら2隻のイギリス艦船が拿捕された地点は、流心線(アルヴァンド川のイラン・イラク国境線)から明確に離れた場所であり、イギリス側が何と言おうと、否定のできない事実である」と付け加えた。
〔*流心線とは、川や谷の上流から下流までの最深部をつなぐ線のこと。またアルヴァンド川とは、アラビア語名シャットル・アラブ川のペルシア語名〕

 アルヴァンド海上警備基地の司令官は、イギリス軍兵らから入手したGPSのデータを引いて、さらに次のように述べた。「GPSに残っていたデータを読込んだところ、イギリス軍兵士らがそれ以前にも5地点において、イラン領水を侵犯していたことが分かった。その結果、ついには本年のファルヴァルディーン月3日、西暦にして2007年3月23日、地域を警備していたイラン巡回部隊の手により拿捕されたというわけだ」。

 GPSは地球規模の位置測定システムを使って、動いているもの(特に海上の船舶など)の地理的位置や場所を、つねに特定し記録する機器であり、このデータは改変不可能である。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:10529 )