アルメニア政府、アクダマル教会修復の見返りにモスク修繕を約束
2007年04月01日付 Milliyet 紙

(トルコ東部のヴァン湖に浮かぶ)アクダマル島にあるアルメニア教会の修復の見返りとして、アルメニアも自国内にある荒廃したモスク1棟の修繕を約束した。このことは、ヴァンでアッティラ・コチ文化観光相に伝えられた。

トルコは、アクダマル島に位置し、長い歴史を持つアクダマル教会を260万新トルコリラ(約2億2000万円)で改修して再度訪問者に公開する一方で、アルメニアもエレヴァンまたは自国内の他の場所にある荒廃したモスク1棟を修繕する約束をしたことが分かった。
アルメニアのハスミック・ポゴスヤン文化相は、ヴァンで開かれた(アクダマル教会を改修した博物館の)開館式典にガギック・ギュルジュヤン副大臣を出席させる一方で、エレヴァンにある歴史的なモスクを建て直す約束も伝えた。

■ヴァンで伝えられた

アルメニアのポゴスヤン文化相は、トルコのアッティラ・コチ文化観光相と2005年9月15日にウクライナでキエフプログラムの中で初めて会談した。コチは、この会談で同年5月10日にアクダマル教会の修復を始めたことに触れ、開館式にはポゴスヤンも招いて歓待したいと述べた。
ポゴスヤンもアクダマル教会の修復に大きな関心を抱いているとし、アルメニアとしてエレヴァンまたは国内の他の場所にあるトルコ・イスラームによるモスクを修復する可能性を示唆した。ポゴスヤンは、(今年)3月29日にヴァンで開かれた開館式典に派遣したギュルジュヤンを通じて再度(修復の意向を)伝えた。

■どのモスクになるかは調査中

本紙に対し、修繕されるモスクがエレヴァンのものになるのか別の地域のものになるのかはまだ決まっていないことを明らかにしたコチは、この件について次のように述べた:
「ポゴスヤン文化相とはキエフで面識を持った。そのときに我が国がアクダマル教会の修復を始めたので、大臣もアルメニア側として自国内にあるモスクを修繕する可能性を示唆した。私もこの件でトルコとしてアルメニアにあらゆる物質的・技術的支援ができると伝えていた。ヴァンで、ギュルジュヤン副大臣にもこの話をした」。

■トルコ式モスクの確認命じる

アルメニアからの前向きの返事を待っているコチは、(文化観光省の)文化財・博物館総局に「アルメニアにある修復できそうなトルコ・イスラームによるモスクがあるのか否かを調査するよう」通達を出した。エレヴァンには訪問者に公開された、イラン式であり青いモザイク画で知られたギョク・ジャーミィがある。歴史資料によれば、ギョク・ジャーミィ以外にエレヴァンには過去に4つのモスクがあったが、今は廃墟になっていると伝えられている。

■葬儀への参列が好感された

心臓発作により亡くなったアルメニアのアドラニック・マガルヤン首相の葬儀にグルジア駐在のトルコ大使であるエルタン・テズギョルが参列したことは、アルメニア政府からの前向きな反応を生み出した。レジェプ・タイイプ・エルドアン首相とアブドゥッラー・ギュル外相からの弔辞も伝えたテズギョル大使は、アルメニアのヴァルタン・オスカンヤン外相と短時間の会談を行った。

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( 翻訳者:穐山 昌弘 )
( 記事ID:10540 )