3月末に逮捕・釈放されたCNRホールディング社長ジェイダ・エレム、ギリシャへの出国失敗
2007年04月04日付 Hurriyet 紙

CNRホールディング社長ジェイダ・エレムは、4月1日未明3時54分、イプサラの国境からギリシャへ出国しようとした。エレムは、出国禁止処分は受けていなかったが、警察関係者の「出国しないほうがよい」との警告を聞き、戻ったことが明らかになった。

CNRホールディング社長ジェイダ・エレムは、ゼムヘリ(厳冬)・オペレーションの一環として長期間抑留され、弁護士を解雇した後、先週、土曜日の当番裁判所によって非拘留の判決が下された。4月1日の朝方、陸路でイプサラからギリシャへ出国しようとした。エレムは担当の役人に、「ギリシャで仕事があります。会議に出席しなければなりませんので、ギリシャに行きます」と述べた。朝3時54分にイプサラからギリシャに出国しようと試みたジェイダ・エレムは、まず出国できないと告げられた。イプサラ共和国検事とバクルキョイ共和国検察局が電話で審議した結果、「出国禁止処分は受けていない」との情報が得られたので、ジェイダ・エレムは出国許可を得た。しかしエディルネ警察の関係者がエレムに、「出国しないほうがよい」と警告した。エレムはこの警告を聞き、出国しないと述べた。

■コンピュータも「禁止」と表示
ジェイダ・エレムはイプサラの税関から出国しようとした際、コンピュータ上に出国禁止と出たため、イプサラ検察局に送られた。イプサラ検察局は、禁止処分を出したバクルキョイ共和国検察局に連絡した。バクルキョイ検察局は、出国禁止処分はゼムヘリ・オペレーションの際、ジェイダ・エレムが逃亡する可能性があるため出されたが、抑留後に処分が取り消された、と伝えた。このためイプサラ検察局はジェイダ・エレムに出国許可を与えた。エディルネからまずジェイダ・エレムが朝の6時ごろギリシャに出国したとの情報が届いた。しかし昨日(3日)の夕方、エディルネ警察の関係者が、CNR展示場の取締役会長ジェイダ・エレムが出国禁止制限が取り消されたにもかかわらずギリシャへの出国を諦め、イプサラから戻ったことを明らかにした。

■責任は誰が取る
イスタンブル商工会議所(ITO)幹部のアリ・コプズ氏は、CNRホールディング取締役会長ジェイダ・エレムが出国できていたら、まさしくスキャンダルになっていただろうと述べ、「検挙され、尋問後、いったいどういうわけか勤務時間が過ぎた当番裁判所に出された人物が、まずは抑留せず審理するといって釈放されました。今回は朝の薄闇にまぎれて、陸路ギリシャに出国しようとしました。我々が入手した情報によれば、ジェイダ・エレムは出国が禁止されていなかったにもかかわらず戻ったのではなく、禁止されていたために国境から戻ったのです」と述べた。

■非抑留判決が下された。エレムは「展示場で抑圧」と
ジェイダ・エレムは、CNR国際展示場株式会社が国外で開催した展示会のに関する虚偽の書類と請求書を作成し、不当に報酬を得たとして告発された。2人の共同経営者と12人の従業員と共に3月26日検挙された。警察庁の密輸取締局が5ヶ月前、「ゼムヘリ」の名で行った秘密捜査で始めたオペレーションの一環として、ジェイダ・エレムは長期間抑留されていた。エレムは検挙を妨げることができず、取調べの際に働きが不十分であったとして弁護士を解雇した。その後、新たな弁護士をつけ、取調べが終了した後当直の法廷で非抑留の判決が下されたため釈放された。エレムは検事局の取調べで、自社が借りているイスタンブル世界貿易センターの展示場に関し、「我々を抑圧し遠ざけ、ここを他の会社に不当に譲渡しようとしている」と述べていた。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:10561 )