イギリス海兵の告白に対するイギリス紙の反応
2007年04月03日付 Iran 紙

 イギリスの新聞インデペンデント紙は4月2日の第一面で、イラン領水内での15名の武装イギリス兵の拘束について、「屈辱的な戦い」(The war of humiliation)とのタイトルで報じた。

 イギリスの著名な研究者ロバート・フィスクはこの報道で次のように述べている。「イギリス海兵は捕虜に取られ、別の2人の海兵もイランのテレビで放映された。テヘランのイギリス大使館の壁に向かって火炎瓶が投げつけられて炎上している。だが決定的に、この戦争はテロリストに対する戦いではなく、『屈辱的な戦い』であり、『英国を貶める戦い』である。すなわち、トニー・ブレアとイギリス軍、ジョージ・ブッシュとイラクでの画策に関与する者たち全てを貶める戦いであり、それが屈辱的であるという証拠は――トニー・ブレアはそれすら気づいていないのだが――イランが握っている。」

 インデペンデント紙は続けて次のように述べている。「実際のところ、イラン人はブッシュとブレアの[捕虜らが]一刻も早く解放されるようにとの悲鳴を聞いて、どれだけ満足していることだろうか。何故なら、イランはこの要求を簡単に無視できるし、今後も無視するだろうからである」。

 イギリスの同紙は次のように説明している。「イラン大統領のマフムード・アフマディーネジャードは、ブレアを高慢で利己的な人物と呼んでいる。彼らはイギリス軍の女性兵士フェイ・ターニー(Faye Turney)を解放すると述べている」。

 「ターニーは[イランで放映されたインタビューで]花柄のカーテンを背景にタバコを手にして、イラン人の友好的な対応について数通の手紙を記す一方で、イギリスのイラン領水内への侵犯に対して謝罪している。これはまさに、国防省がイラク海域におけるイギリス兵の配置に対する曖昧な計画が明らかになる一方で、イギリス兵がイラン海域に進入していたと主張するイラン人が綿密な計画を実行していることを示している」。

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( 翻訳者:下山伴子 )
( 記事ID:10574 )