バルザーニKDP議長:トルコがキルクークに手を出すなら、我々もディヤルバクルに
2007年04月07日付 Hurriyet 紙

 イラクのクルド民主党(KDP)のマスード・バルザーニ議長は、トルコがキルクーク問題に干渉するなら、自分たちもディヤルバクルに干渉する権利が発生する、と主張した。

バルザーニ議長は、アル・アラビアテレビ(訳注:ドバイにあるアラビア語放送のテレビ局)のインタビューに答え、トルコには3,000万人のクルド人がいると主張し、「トルコがキルクークに干渉することを許しません。キルクークは歴史的、地理的にクルド人の町でクルディスタンの一部です。そこを2~3,000人のトルクメン人のために内政干渉するのであれば、当然ながら我々も3,000万人のクルド人のために何もせずに座すとは言えない」と述べた。

■ 自分が責任を取る

この発言でトルコを威嚇したのかどうか尋ねられたペシュメルゲ(訳注:クルド人の民兵)のリーダーは、自分の発言は、「トルコが干渉するなら」トルコ政府に我々がとりうる行動を語ったのだ、と明らかにした。同議長は、トルコの軍事・外交上の実力を認めたが、クルド勢力をサッダム政権でさえ制圧できなかった述べ、「キルクークで起こることはトルコ政府の管轄ではありません」と語った。

バルザーニ議長は、事態が相互応酬に至らないのを望み、「合法的なクルド国家の建設」に妄執してはいないとし、「しかし、トルコがキルクークに執拗に干渉するのであれば、それに対する我々の返答として私は個人的に責任を取る用意がある」と表現した。バルザーニのこの談話は、先週キルクークからアラブ人を追放する案がイラク政府に承認された後であったことが注意を引いた。


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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:10588 )