3万点のジーロフト遺跡出土品、国外に流出
2007年04月16日付 Iran 紙

 ジーロフト及びアンバル・アーバード代表の国会議員アリー・ザードサル氏は、18点のジーロフト遺跡出土品のロンドン市場での競売命令が延期されたことを明らかにした。

 ホッジャトル・エスラーム(注1)のアリー・ザードサルは「1380年(2001年)の後半、[密輸業者らによって]電動掘削機を使用して、歴史的なジーロフト遺跡が発見された」と述べ、さらに「当時、数年にわたって、この地域から多くの出土品が密輸され、現在も外国のギャラリーで競売にかけられている」とした。

 またザードサル氏は同地域の前任の革命裁判所裁判長、及びある考古学者の発言を引用して、「これまでジーロフト遺跡で発掘された60万点から100万点の出土品が国外に持ち出された」と指摘した。

 同氏はまた、「他方で、我が国の文化遺産観光庁によると、国外に持ち出されたジーロフト遺跡の出土品は3万点であり、そののうち150点がイランに返還されたとのことである」とも述べた。

 同氏は続けて、「私が市民の代表である限り、ジーロフト考古学グループの責任者が今後この地域で発掘を行うことは許さない」と述べた。


*注1 ホッジャトル・エスラーム:シーア派法学者に付けられる尊称の一。法学者としての学識の観点から、大アーヤトッラー、アーヤトッラー、ホッジャトル・エスラーム・ヴァル・モスレミーン、ホッジャトル・エスラームの順に位階化されている。

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( 翻訳者:下山伴子 )
( 記事ID:10676 )