バッドヘジャービーに対する取締り、今日から開始
2007年04月21日付 E'temad-e Melli 紙

【ファールス通信】バッドへジャービー〔*〕取締り計画が、今日からテヘランで実施される。この計画に対しては、ここ数日間に一部の国会議員から否定的な反応がある一方で、治安維持軍長官からは同計画に反対する人々を批判する動きも見られる。
〔*「バッドヘジャービー」とは、女性がイスラーム的な服装規範(ヘジャーブ)を守らず、頭髪を出したり体の線があらわになるような服装をすること〕

 ラーダーン司令官はある記者会見の席上で、次のように表明していた。「我々の社会は価値観を大切にする社会であり、そのような社会において価値体系を侵害するような行為を行うことは、社会の合理的な規範を破ることを意味する。それゆえ、社会の価値体系を侵害するような人々を容認することはできない。治安維持軍は公共の規範を守る責任を託された者として、これらの規範を守護する義務を負っており、この義務を全うすべく活動する」。

 ラーダーン司令官の発言を受け、バッドヘジャーブ取締り計画に対する賛否両論が、各界から出始めた。

 口火を切ったのはテヘラン副検察長のサラールキヤーであった。同氏は、治安維持軍によるバッドヘジャービー取締り計画の実施を弁護して、同計画の実施は特殊犯罪検討委員会の決定にも沿うものであるとして、次のように述べた。「バッドへジャービー問題もまた、昨年のバフマン月(西暦1~2月)に特殊犯罪取締り本部で行われた会議において検討された。その結果〈社会的安全向上計画〉の実施に際して、街娼や、その他の異常行動や不適切な振る舞いによって社会の風紀を乱すことが懸念される者たちを取締ることが決定された」。

 彼はさらに、次のように続けた。「基本的にバッドへジャービーの取締りは、法が定める措置である。それゆえ治安維持軍は、法に従い、このこと(バッドヘジャービー)に関するあらゆる種類の風紀紊乱を取締まる義務を持つ。テヘラン検察庁もまた、特別な部署を設けて、これらの人々の取り調べを行う予定だ」。

 テヘラン副検察長はさらに、「犯罪者の一部はまた、バッドヘジャービーによって若者達を自らに引き寄せて新たな犯罪に走り、盗みや誘拐を犯す。それゆえ、治安維持軍は厳しく、これらの人々を取締る所存である」と付け加えた。

 治安維持軍教育担当副長官のモハンマド・アッサール司令官も、バッドへジャービー取締り計画における担当官の取締り方法について、「この計画で目指されている取締りは、決して暴力的な手法によるものではない」と語る。

 彼は続けて、バッドへジャービー取締り計画での警察の対応について、次のように話した。「警察の対応で重要なのは次の二点である。第一に、夏の暑い季節を直前に控え、何よりもプロパガンダによる社会の雰囲気作りを重視している、ということである」。

〔中略〕

 同副長官はまた、「市民のみなさまにあっては、治安維持軍は定規を使って、〔女性を体を覆う衣服の〕寸法をいちいち測るなどといったことをするつもりはなく、ただ一般的な貞節に関する考え方やその他の社会規範が適切に遵守・尊重されることを願っているにすぎないということを、理解して頂きたい」と続けた。

 この計画に対して、国会の教育委員会の一人〔モハンマド・タギー・ラフバル議員〕は、オルディーベヘシュト月1日(4月21日)から治安維持軍によって行われるバッドへジャービー取締りについて、「この問題に対処するためには、十分な教育や説明、指導が必要である。残念ながら、このことに対する真剣な取り組みは、これまでには見られていない」と述べている。

 〔中略〕

 他方、テヘランの治安維持軍長官代行は、バッドへジャービー取締り計画を実行した次に、好ましくない服装をしている男性達の取締り計画をも開始する予定であると言及して、次のように述べた。「人々の貞節に悪影響を与えたり、不適当なシャツを着たりしている男性達を取り締まる計画が、数ヶ月後にも実施されることになっている。男性達の取締りの詳細については、計画実施のときにきちんと説明する」。

 サージェディーニヤー司令官はまた、バッドへジャービー取締り計画の実施方法について、「バッドヘジャーブ取締り計画実施に際しては、200人以上の女性職員を活用する予定だ」とも語った。

 〔後略〕

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:10715 )