ヨーロッパ、イランから天然ガス購入へ
2007年04月22日付 Iran 紙


【経済部】イラン国営天然ガス輸出公社とオーストリアのOMV社との間で、220万トンのLNG(液化天然ガス)売却契約が、土曜日テヘランで締結された。
 
 イラン紙の報道によると、12回目となる石油・天然ガス・石油化学国際見本市の四日目が開催される中締結されたこの契約では、OMV社はイランLNGプロジェクトに10%出資する予定であり、年間220万トンのLNGをこのプロジェクトからヨーロッパへ供給する。

 イラン国営天然ガス輸出公社とオーストリアのOMV社の間で締結された別の契約によれば、イランはヨーロッパ向けに年間50億立方メートルの天然ガスを供給していく予定だ。これらのガスはナブッコ・パイプライン経由でオーストリアを介して、ヨーロッパに輸出されることになっている。

 また、OMV社が〔サウスパールス・ガス田開発の〕フェーズ12に参加するために、ペトロパールス社との間で締結した別の契約では、〔サウスパールス・ガス田開発〕プロジェクトの上流部門ならびに下流部門の約20%が、上記オーストリア企業に委託されることになった。

 国営イラン石油公社の代表は、パイプラインを経由したヨーロッパへのイラン産ガスの輸出に関して、以下のように述べた。「おそらくイランは、輸出用ガスのOMV社への引き渡しをトルコ国境で行い、同社がヨーロッパ5カ国へのガスの輸出を正式に担うことになるだろう」。

 同氏はまた、「もちろんイランは、同社の協力によって、自らトルコ経由でヨーロッパにガスを輸出したいと考えている」とも語った。

 予測によれば、このプロジェクトは2011年か2012年ごろには、運用段階に至るものと見られている。

 (後略)

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( 翻訳者:宮越有紀 )
( 記事ID:10719 )