軍部が警告した祝典、昨日おこなわれる
2007年04月30日付 Milliyet 紙

アナトリア青年協会AGD(2002年2月設立)によって、4月23日に実施が望まれながらも、激しい反発を受けて中止された「至福の時代の夕べ」が、昨日29日イスタンブルで行われた。

同協会のイスタンブル支部の話によれば、アブディ・イペックチ体育館で実施された夕べには、全特別観覧席が溢れんばかりいっぱいであったということだった。男・女の席も設けたこの夜会に、多くの子どもの姿も見られたことが注意をひいた。

(2月28日過程で)解散させられた国民青年財団(Milli Gençlik Vakfı)の後継といわれる同協会が、「降誕祭週間」の活動の一環で企画した夜会で、コーランが朗誦され、旋舞がおこなわれ、メフテル(軍楽隊)の演奏が行われた。独立行進曲が歌われた後に、預言者ムハンマドの生涯を解説したビデオが上映された。またアナトリア青年協会のイルヤス・トングシュ会長とイスタンブル支部長オメル・フアット・ギュンダイ氏が各々話しをした。

ギュンダイ支部長は、「他の者が何と言おうとも、トルコの目下必要な行事は降誕祭である」と述べた。その夜、スーダンとエジプトから来た人たちだと明らかにされた一団も神を称え誦え、ひとりの子どもが詩を朗誦した。

■ 軍部が警告を出した

アナトリア青年協会が、4月23日の国民主権と子どもの日に、アンカラのアタテュルク体育館を貸しきり、「至福の時代の夕べ」の企画を試みたことは、社会に怒りを引き起こすとの理由で直前に延期されていた。「コーラン詠みコンテスト」を行う予定であった計画は、参謀本部が4月27日に明らかにした声明でも「(国民主権と子どもの日の対する)代替えの4月23日の祝典」と(批判され)位置づけられていた。

計画のため自分の名義で体育館を借りた、エンギュル・スポーツクラブの経営者であるジェラレッティン・ハン氏は、アナトリア青年協会アンカラ支部の設立者であり、同時に同支部の代表であることが明らかになっていた。ハン氏は、ヒュッリイェト紙に対して行った会見の中で、「アナトリア青年協会が、体育館を協会の名義で借りたとすれば2万5千新トルコリラ(221万円相当)くらいの料金を払うことになった。しかし私の名義なら5千新トルコリラ(44万円相当)まで賃貸料を抑えることができた」と話した。

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( 翻訳者:山本裕一 )
( 記事ID:10770 )