モッタキー外相、イラク情勢会議参加のためシャルムッ・シャイフへ
2007年04月30日付 E'temad-e Melli 紙

【政治部】イランはシャルムッ・シャイフでの会議に参加する予定だ。アリー・ラーリージャーニー国家安全保障最高評議会書記を乗せた飛行機がバグダード空港に到着し、シャルムッ・シャイフでのイラク国際会議へのイランの参加について検討することを目的に、同書記がイラク当局と協議を始める数時間前に、イラン大統領が同会議に参加する意向を電話でイラク首相に伝えた。

 AP通信の報道によると、イラク首相官邸は、「イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領はイラクのヌーリー・マーリキー首相との電話で、イランは今週木曜日と金曜日に行われるシャルムッ・シャイフでの会議に出席し、イラン側代表はマヌーチェフル・モッタキー外相になる予定であると語った」と発表した。

 イランのシャルムッ・シャイフ会議への参加発表は、アメリカ当局やイラク当局によるイラン政府への再三の要請と協議の結果であった。アメリカ国務長官は公式にイランに参加するように要請しており、マヌーチェフル・モッタキー外相とコンドリーザ・ライス国務長官との会談の可能性も否定していない。

 イランのシャルムッ・シャイフでの会議への参加表明は、イラン外務省報道官が週の定例記者会見で、「イラン政府はイラク政府関係者によるシャルムッ・シャイフ会議への再三の参加要請について、前向きに検討しており、近々この点について最終的な結論を発表する」と述べた数時間後に発表された。

 シャルムッ・シャイフ会議への参加についてイランを説得させるため、先週フーシュヤール・ズィーバーリー外相をイランに派遣し、自身もイランに赴く用意があることを表明しているイラク首相は、「イランのシャルムッ・シャイフ会議への参加はとても重要であり、我々はこの会議中イランとアメリカの個別協議の実現に尽力するつもりだ」と述べた。

 マーリキー首相はまた、アメリカ議会のイラクへの使節団との会談の中で、「シャルムッ・シャイフ国際会議が『イラン・シリアとアメリカの友好の架け橋』に貢献する」ことに期待を表明した。

 イラン学生通信(ISNA)によると、イラクのフーシュヤール・ズィーバーリー外相は昨日、ロイター通信との会見でイランのシャルムッ・シャイフへの参加を確信している旨表明し、さらにアリー・ラーリージャーニー氏のイラク訪問に言及して、次のように述べた。「彼はイランの参加について、我々に回答を持参するはずだ。イランの大統領、及び外相の話から判断するならば、イランが会議に参加するのは間違いないと確信している」。同外相はさらに、「このことはイラクと周辺諸国にとってとても重要である」と付け加えた。

 ズィーバーリー外相は、イラン外相の出席を歓迎する一方で、外相以下のレベルの人物がイランから参加した場合は、有益でもなければ歓迎すべきものでもないと述べていた。

(後略)

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( 翻訳者:渡井さぎり )
( 記事ID:10779 )