イラク・アル=カーイダ指導者殺害と当局が発表、アル=カーイダ側は否定
2007年05月02日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ アル=カーイダ、指導者殺害との政府発表を否定

2007年05月02日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【バグダード:クドゥス・アラビー】

 アル=カーイダ組織が指導するイラクのスンナ派武装グループの連合体は火曜日、インターネット上の声明で、イラク・アル=カーイダ組織の指導者であるアブー・アイユーブ・アル=ミスリーが内部衝突で殺害されたとの情報を否定した。イラク・イスラム国家の名で発表されたインターネット上の声明は、「イラク・イスラム国家はアブー・ハムザ・アル=ムハージル師(彼に神の御加護あらんことを)が無事であり、今も神の敵と戦っていることを共同体にお知らせする」と述べている。また声明は、「我々がこのような否認の声明を発表するのは、ムスリムたちを安心させるためであり、神の敵たちの奸計に反駁するためである。彼らは全ての切り札を失い、彼らにはもはや偽りの情報操作という手段しか残っていないのだ」と述べている。

 これに先立ってイラク内務省の国家司令センター局長であるアブドゥルカリーム・ハラフ准将は火曜日、ミスリーがバグダード北部で過激派組織同士の衝突によって殺害されたと発表していた。しかしアメリカ軍はミスリーの殺害について確認していない。

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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:10808 )