イスタンブル県知事は辞職せよ -5月1日の不当な扱いに新聞記者が抗議
2007年05月05日付 Radikal 紙

イスタンブル県知事のギュレル氏は、5月1日に過度な暴力があったことを認め、「警察の姿勢を私も不快に思っている」と述べた。

5 月1日、取材中に暴力を振るわれ、写真撮影や記事掲載を妨害された新聞記者たちは、4日、「出版の自由に対する介入」に対し、抗議した。新聞記者らは、「イスタンブルが悲しめば、ムアッメルは喜ぶ」、「自由なメディアは黙らない」、「知事は辞職せよ」といったスローガンを叫び、イスタンブル県庁まで行進した。

5月1日にイスタンブルで起こった出来事に対して昨日抗議をしたのは新聞記者たちだった。取材中に警棒で叩かれたり、殴られたり、乱用されたガス弾にさらされた記者らは、10時30分頃、トルコ新聞記者労組の建物前に集まった。100人以上の新聞記者は、ヘルメット、ガスマスク、カメラを持ってきた。

他のデモ行進とは異なり、多くの新聞記者が写真やビデオを撮った後に、抗議集団に加わり一緒にスローガンを叫んだ。記者らの手には、ギュレルがスルタン風に描かれたプラカードや、新聞記者が警察に殴られたときに撮影された写真、そして知事に対して提示されたレッドカードなどがにぎられていた。「イスタンブルが悲しめば、ムアッメルは笑う」、「知事は辞職せよ」、「メディアにあげられた手に罰を」、「自由なメディアは黙らない」といったスローガンを叫びつつ、集団はイスタンブル県庁の前までやって来た。機動隊員は、今回は集団を遠巻きにして距離をおいていた。新聞記者らは、5月1日の不当な扱いに抗議し、被害者に支持を表明した。そして抗議のために県庁の前にカメラやビデオカメラを置き去った。

■映像を捜査中

イスタンブル県知事のギュレル氏は、警察の暴力にさらされたラディカル紙記者デメット・ビルゲ・エルギュン、ウマイ・アクタシュ、そしてヴァタン紙記者ビュレント・エルギュン、ジュムフリイェト紙記者アルペル・トゥルグト、チャンネルDのレポーター、イフサン・ユルドゥズ、トルコ新聞記者労組のエルジャン・イペキチ理事長、トルコ新聞記者協会の執行委員のヴァハプ・ムンヤル、ジェラル・トプラク、そしてメディア・コミュニケーション労働者組合のメフメト・デミル、現代新聞記者協会を代表してバルシュ・ヤルカダシュの訪問を受け入れた。
ギュレル知事は、行き過ぎた暴力が使われたことに対する批判を正しいと認め、次のように話した。「(この問題を議論する」委員会を立ち上げました。すべての映像を調べています。誰が誰に対し、どこで何をしたか事実が究明される予定です。確証をえたどんな問題点も許しませんし、問題を起こした人は責任をとることになります。約束します。警察で働く一部の者たちのこのような姿勢は、我々をも不快にしますし、組織にも有害です」

イスタンブル知事のムアッメル・ギュレルとの面談の後、労働組合と県庁がそれぞれ別個に委員会を設立し、その委員会が記者の経験した苦痛について調査することがきめられた。

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:10812 )