トルコサッカー1部リーグ、ジーコ監督のフェネルバフチェが17回目の王座に
2007年05月13日付 Milliyet 紙

トルコサッカー1部リーグ(トゥルクセル・スーパーリーグ)の2006-2007シーズンで最終節まで2節を残してチャンピオンとなったフェネルバフチェは、リーグ史上17回目の王座を手にした。
黄-紺チーム(=フェネルバフチェ)は、チーム創立100周年を祝った今シーズン、チャンピオンになった回数で頂点に立った。フェネルバフチェは、今シーズン開幕前に同じく16回の優勝回数を数えたガラタサライを抜いて17回目の王座に輝いた。
リーグ最多の優勝経験を持つチームとなったフェネルバフチェは、ここ4シーズンで3回王座を手中に収めたチームとなった。2003-2004、2004-2005の両シーズンで連続2回チャンピオンとなったフェネルバフチェは、2005-2006シーズンでガラタサライにさらわれた王座を2006-2007シーズンに奪還した。

■チャンピオンチームの選手たち

トゥルクセル・スーパーリーグの2006-2007シーズンの覇者であるフェネルバフチェでは、10人の選手が黄-紺のユニホームで初めてチャンピオンの喜びをかみしめた。フェネルバフチェに今シーズンから加わったテュメル・メティン、ウウル・ボラル、ルガノ、ケジュマン、エドゥ、デイヴィッドと、昨シーズンに移籍して来たアッピアとキーパーのセルダル・クルビルゲ、それに若手のジャンとケリムは、初めて黄-紺のユニホームでチャンピオンとなった。

■最多優勝経験はリュシュテュとセミヒ

フェネルバフチェのユニホームを着て4回目のチャンピオンに輝いたキーパーのリュシュテュとセミヒは、チーム最多の優勝経験を持つ選手となった。フェネルバフチェで12シーズン目を迎えたベテランゴールキーパーのリュシュテュは、1995-1996、2000-2001、2004-2005の各シーズンと今シーズンで黄-紺のユニホームでの4回目の優勝の喜びを味わった。7シーズンフェネルバフチェに在籍するセミヒも2000-2001、2003-2004、2004-2005シーズンと今シーズンでチャンピオンとなった。

■外国人ではアウレリオ

フェネルバフチェの外国人選手の中で最多の優勝経験者はメフメト・アウレリオとなった。フェネルバフチェで4シーズン目を迎えたアウレリオは、2003-2004、2004-2005シーズンと今シーズンの優勝を大きな立役者としての立場で迎えた。アウレリオに次いで2回の優勝経験でアレックスが続いた。
フェネルバフチェでは、(今回の優勝により)キャプテンのユミット、トゥンジャイ、キーパーのヴォルカン、セルチュク、ケマル、メフメト・ヨズガトルが3回ずつ、オンデル、デニズ、セルカン、オルジャンが2回ずつの優勝経験者となった。

■ユルドゥルム会長にとっては4回目の優勝

フェネルバフチェのアズィズ・ユルドゥルム会長は、4回目のリーグ優勝を迎えた。アズィズ・ユルドゥルムは、1998年2月15日にフェネルバフチェの会長に選ばれ、1997-1998シーズンの後半から陣頭指揮を執って以来10シーズン目で4回目のリーグ優勝の喜びを味わった。会長になってから順にクロアチア人のオットー・バリッチ、ドイツ人のヨアヒム・レーヴ、ルドヴァン・ディルメン、イタリア人のズデネク・ゼーマン、トゥルハン・ソフオール、ムスタファ・デニズリ、ドイツ人のヴェルナー・ローラント、オウズ・チェティン、タメル・ギュネイ、(ドイツ人の)クリストフ・ダウム、そしてブラジル人のジーコという11人の監督を迎えたアズィズ・ユルドゥルムは、デニズリ、ダウム(2回)、ジーコの各監督の下で優勝を経験した。

■歴史に名を刻んだテュメル

フェネルバフチェのテュメル・メティン選手は、黄-紺のクラブで迎えた(クラブ)100周年目での優勝でトルコサッカー史に名を刻んだ。ベシクタシュの次にフェネルバフチェでも100周年の年に優勝を経験したテュメルは、2つのクラブの100周年目の年のメンバーで(両方で)優勝を経験した唯一の選手となった。テュメルは5年間ユニホームに袖を通したベシクタシュで、2002-2003シーズンに白-黒チーム(=ベシクタシュ)が歴史に刻んだ100周年目の年の優勝時の主力メンバーの1人であった。テュメルは今シーズン移籍した今年100周年のフェネルバフチェでの最初のシーズンで、新チームでも同じ栄冠に輝き、大きな成功に自らの名を残した。

■面目躍如のジーコ

フェネルバフチェ監督のジーコことアルトゥール・アントゥネス・コインブラは、フェネルバフチェで指揮を執った最初のシーズンで優勝を手中に収めた。日本代表チームでの職務を離れたのち、フェネルバフチェの監督に就任したジーコは、初めての本格的なクラブチーム経験で黄-紺のチームとともに優勝を手にした。ジーコは、フェネルバフチェを優勝に導いた3人目のブラジル人監督となった。

■フェネルバフチェの優勝監督

リーグ史上ユーゴスラビア監督の下で最多となる5回の優勝を経験したフェネルバフチェは、ブラジル人監督の下で4回目の王座を手にした。ハンガリー人監督の下で3回、ドイツ人監督の下で2回、イギリス人とルーマニア人監督の下で1回ずつチャンピオンとなったフェネルバフチェは、トルコ人監督の下では唯一2000-2001シーズンにムスタファ・デニズリの指揮で優勝の喜びを味わった。

■優勝を喜ぶサポーターたち

トゥルクセル・スーパーリーグで最終節まで2節を残して優勝を決めたフェネルバフチェのサポーターは、イスタンブルで100周年目の年に勝ち取った王座を祝福している。イズミルで行われたフェネルバフチェ対トラブゾンスポルの試合が2対2の引き分けに終わったにもかかわらず、ライバルチームが勝ち点を落としフェネルバフチェが優勝を確保すると、サポーターたちは街中にあふれ出た。トラブゾン戦の終了とともに車で隊列を組んで優勝ツアーに出たフェネルバフチェのサポーターは、バグダッド通りとタクスィム広場で熱狂的に優勝を祝福している。

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( 翻訳者:穐山 昌弘 )
( 記事ID:10882 )