カラギョズ(影絵芝居)は誰のもの? -ギリシャより前にトルコにあった
2007年05月15日付 Hurriyet 紙

伝統的な影絵芝居であるカラギョズとハジヴァットの特許をとるために、EUに訴えていたギリシャへの返答が国際人形劇連盟のUNIMAからもたらされた。本部がフランスにあるUNIMAの会長マッシモ・シュースターは、トルコUNIMAへ送った文書で「カラギョズはギリシャ人の前にトルコ人の間に存在していた」と述べた。

人形劇連盟のフランス人会長であるシュースターは、ギリシャの訴えをについて知らせてくれたトルコUNIMAの代表でカラギョズの名手メヴリュト・オズハンへ、この件に関する手紙を送った。手紙でシュースターは「EUは、こうしたことに特許を与えることができというのか、理解できない」と述べ、次のように続けた。

「カラギョズのキャラクターはさまざまな国でよく知られている。誕生した場所や時間に関する歴史的資料は何もないが、私が知るところでは、いくつかの歴史的な文書がギリシャの「Karagiozis」より前にトルコやエジプト(エジプトではaragöz)、イラン、アルジェリアにカラギョズがあったことを伝えている。しかしカラギョズのすばらしさは、どんなときでも同じように人間的な価値を見守り、それを示しながら、それが間違いなく異なる場所あるいは文化の中にも存在するという真理である。前述の国々のうちどの国であれ、このすばらしい伝統を突然自分だけのものにしたいと望むことは、とても奇妙だと思う」

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( 翻訳者:小野寺香織 )
( 記事ID:10897 )