同性愛者の学生クラブを認めた大学などを教職員労組が提訴
2007年05月16日付 Hurriyet 紙

ハタイトルコ教職員労働組合の執行部は、イスタンブル情報大学に「ゲイクラブ」が作られることを許可したという理由で裁判を起こした。

ハタイ・ドルトヨル郡のトルコ教職員労働組合の執行部は、イスタンブル情報大学に「ゲイクラブ」が作られ、活動することを許可したという理由で、高等教育機構(YÖK)理事長のエルドアン・テズィチ教授と同大学の執行部を共和国検察庁に提訴した。

トルコ教職員労働組合(同郡)支部のヤシャル・ギュラカン支部長は、イスタンブル情報大学虹LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスセクシャル(性転換者)・トランスベスタイト(服装倒錯者)クラブ)という名前の学生クラブが大学の組織として作られ活動することをYÖKが許可したと述べた。

ギュラカンは、このクラブの設立と活動に許可を与えたことから、YÖKのエルドアン・テズィチ理事長とイスタンブル情報大学学長のアイドゥン・ウウル教授、同大学生部長のハリト・クルンチ教授を共和国検察庁に提訴したと述べた。このクラブは、トルコ国民が決してよいものと認めず、家族のあり方に反した、法で定められた国民教育の目的に合わないものであると話すギュラカンは、次のように語った:
「クラブの設立はYÖK法とYÖKの目的に反している。憲法42条は『教育・指導機関においては、教育、指導、研究、調査に関連した活動のみが行われる。アタテュルクの原則とその革命の方針に基づいて、近代的な学術と教育の基礎に従って、国家の管理と監督の下に行われる。この原則に反する教育・指導の場所を開くことはできない』と定めている。また、やはり憲法では、国家の基本的性格の1つは一般道徳と家族関係を守ることである。これらの理由により、我々は学生クラブの開設に許可を与えた者を提訴するとともに、その動向を見守るつもりだ」。

ギュラカンは、(今回の件で)責任を負う人々に対しこれとは別に公的訴訟を起こすつもりであることも付け加えた。

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( 翻訳者:穐山 昌弘 )
( 記事ID:10910 )