フランス新外相、「ムスリムで世俗的なトルコ」のEU加盟を支持
2007年05月20日付 Yeni Safak 紙

フランスの新しい外相となったベルナール・クシュネル氏は、トルコのEU加盟に関し、「私はムスリムで世俗的なトルコがEUの一員となることを支持します」と述べた。

ベルナール・クシュネル新仏外相は、「サルコジ大統領から私に大臣の話が来たとき、トルコの問題に関し、彼と私は異なる考えを持っていることを伝えました。私はムスリムで世俗的なトルコがEUの一員となることを支持します」と述べた。トルコのEU加盟問題では、ニコラ・サルコジ大統領と異なる考えを持つクシュネル氏は、トルコとの交渉は長期間かかるだろうと述べつつ、同大統領のこの件に関する考えが変わることを期待すると語った。

■サルコジ氏の態度は一時的
この間に、さまざまな外交状況において、サルコジ大統領のトルコに対する態度は短期的なものであり、長期的にはEU問題で「トルコ」という現実と面と向き合って話しあうことになるだろうと述べられる一方で、アンカラのトルコ政府では、2009年の欧州議会選挙の結果が明らかになった後に、フランスはトルコのEU加盟問題に明確な態度を示すことになり、その時期まではサルコジ大統領がトルコに関して「今までどおりの」発言を続けるだろうと語られている。これに加えて、EU拡大に基本的に反対であるサルコジ大統領が、社会主義者として知られるクシュネル氏を外相に任命したことは、フランスが外交においては「巧妙な調整」政治を追及しようという表れであると見なされている。

■トルコは穏やかに受け止めている
(就任したことで)ヨーロッパ政治に害をもたらし始めていると語られているサルコジ仏大統領は、過日、欧州においてトルコの場所はなく、小アジアに位置しているとの演説を行っていた。トルコ政府はといえば、クシュネル氏が仏外相になったことに関し、冷静な態度を示している。ベルナール・クシュネル氏は、1993年にミッテラン元大統領夫人とクルド議会の開設に参加し、トルコの反発を招いていた。

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( 翻訳者:幸加木 文 )
( 記事ID:10929 )