トルコを自爆テロで混乱させることが目的?
2007年05月24日付 Zaman 紙

アナファルタラル・チャルシュスで起こった残虐なテロ(*注)の後、イスタンブルとアダナでさらに3人の自爆テロ犯が拘束された。警察は全ての県で厳戒態勢に入り、警戒レベルを最高ランクにひき上げた。

アンカラで6人の死者を出した悲惨なテロのすぐ後、さらに3人の自爆テロ犯が拘束された。テロ捜査を重点的に行っていたイスタンブル警察は、イスタンブルを惨劇の舞台にしようと準備していた2人の自爆テロ犯―うち1人は女性―をウムラニエのアジトで拘束した。分離主義組織に属していることがわかったこれらのテロリストは、彼らに送られてくるはずのプラスチック爆弾を待っていたことが明らかとなった。また犯人らは警察の取調べで、「爆弾をアンカラと同時に爆発させる予定だった」と述べていたことも判った。ある情報を受け、捜査に乗り出したアダナ警察も、エブル・カラ(31)という名のテロリストを、11kgのA4型プラスチック爆弾と12個の起爆装置、そして2つの防御型手榴弾とともに拘束した。乗っていたタクシーのなかで拘束された女性テロリストは、自身を偽装するため髪型を変え流行の服装を着ていたと述べられた。捜査の後、警察を称えたアダナ県のイルハン・アトゥシュ知事は、他のテロリストを捕まえるため捜査を続行することを述べた。マルディンでも重要な捜査のための許可をだした警察当局は、テロ実行を企てていたあるテロ組織関係者を監視下に置いた。メフメト・クルチュラル知事は捕えられたテロリストは自爆実行犯でないと述べ、尋問が続けられることを強調した。公安委員会は全ての県に厳戒態勢を敷き、警戒レベルを最高ランクに引き上げた。警察の捜査は依然として続く模様である。

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(*注)アンカラ・ウルスでの爆弾テロについての記事 5月22日付 Yeni Safak紙

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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:10971 )