大統領、本日ベラルーシを訪問
2007年05月21日付 Iran 紙

【政治部】イラン大統領は、ベラルーシ大統領の招請を受け、訪問団の団長として2日間の日程でベラルーシを訪問するため、今朝(月曜日)同国に向け出発する。

 アフマディー・ネジャード大統領はこの訪問で、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領と二国間問題や国際問題について会談する一方、ベラルーシのその他の高官とも会談する予定である。またベラルーシ在住のイラン人との面会やイラン・ベラルーシ両政府間の協力に関する複数の文書への調印、ベラルーシのテレビ局とのインタビューなどの予定も、大統領訪問日程に含まれている。

 ▼ テヘラン、ミンスクの政治的・経済的関係

 ファールス通信の報道によると、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領もまた、自身の大統領在職期間中に、二度テヘランを訪問している。同大統領は昨年冬にテヘランを訪れ、その際イラン・ベラルーシの協力に関する文書や諒解覚書への署名が複数なされた。

 ベラルーシは旧ソビエト連邦を構成した15の共和国の中で、経済・学問分野においてもっとも先進的な国の一つであり、〔旧ソビエト連邦内において〕ロシア・ウクライナに続き第3位の地位を占めてきた。

 イラン・イスラーム共和国とベラルーシ両国の関係は今日、地理的次元を無視しても、政治・経済の様々な次元・分野において非常に高度な水準で確立しており、それは日毎に拡大している。イラン・イスラーム共和国とベラルーシ共和国の外交関係は、両国大使館が互いの首都に開設された当初より、顕著な発展を見せてきたが、しかし最近の数ヶ月間、とりわけ昨年アーバーン月(西暦10~11月)にルカシェンコ・ベラルーシ大統領がテヘランを訪問し、イラン政府高官と協議を行って以降、それは発展・拡大の一途をたどっている。

 様々な国際問題や地域問題に関する互いの立場を両国は支持し、またベラルーシはアメリカの地域への介入を批判している。また、ベラルーシ政府はイランを初めとする東洋諸国との経済・通商関係の発展に尽力している。さらに同国との多角的な協力関係の構築の可能性も存在する。ベラルーシはヨーロッパへの中継地点に位置しており、同国大統領やその他の政府関係者はこれまで繰り返しイラン政府とのあらゆる分野での関係強化に向けた決意を表明している。これらはきわめて重要な意味を持っている。

 両国の政治的関係が拡大していく傍らで、特に工業や石油・ガス、交通の分野において、両国の経済的関係もまた日毎により一層の拡大を見せており、新たな次元を迎えている。1385年ファルヴァルディーン月(西暦2006年3~4月)のイラン商業相のベラルーシ訪問と第7回経済協力合同委員会会議の開催、同年モルダード月(西暦7~8月)のイラン工業相のベラルーシ訪問と同国における「サマンド」(イランの国産車)生産工場稼働、同年アーバーン月(西暦10~11月)のベラルーシ副首相のテヘラン訪問と〔イラン政府高官との〕多数の会談、特に石油分野における協力に関する諒解覚書の署名、同年アーザル月(西暦11~12月)のイラン石油相のベラルーシ訪問、同年バフマン月(西暦2007年1~2月)のプロコポヴィッチ・ベラルーシ中央銀行総裁のテヘラン訪問なども、拡大基調にあるイラン・ベラルーシ間の経済・通商関係をよく示している。

 ファールス通信はさらに次のように付け加えている。「両国の交流のキャパシティーや基盤は非常にハイレベルではあるが、しかし残念ながら銀行関連の問題や両国のポテンシャルについての両国貿易関係者の情報不足、そして両国に足かせとして存在する行政上の障害など、いくつかの問題によって、両国の交流の規模は十二分に発展を見せているとは言えないのが現状である」。

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( 翻訳者:中谷登紀子 )
( 記事ID:10972 )