【ハムシャフリー・オンライン】アメリカ軍は声明を出して「サウジアラビア国籍を持つグアンタナモの囚人1名が収容所の独房で死亡した」と発表した。
ル・モンド紙の記述によると、「地上の地獄」と呼ばれるグアンタナモ収容所を管轄する軍当局は、このことについて「看守たちが自分の房にいるこの囚人を発見した時点で、彼はもはや問いかけにも答えず、息もしていなかった」と発表した。
当局によれば、「収容所の医師たちが彼を蘇生させるため最後まで手を尽くしたが、無駄だった」という。
これは2002年以降、グアンタナモ収容所における4件目の自殺とみられる。この4件の死亡事件のうち3件で囚人が自ら首を吊っており、彼らの遺体はいまだに海軍刑事調査部に安置されている。
このサウジアラビア人の遺体も、死因調査を行うため同調査部に移されるだろうと言われている。
キューバのグアンタナモ湾にあるグアンタナモ米軍基地の収容所は2002年、アメリカのアフガニスタン攻撃の後で開所し、現在約380名がテロ活動に参加した容疑でこの収容所に入れられており、その大部分がサウジアラビア人かアフガニスタン人である。
アメリカ合衆国はこれらの囚人たちを表現するのに「敵の戦闘員」という名称を使用し、ジュネーヴ条約に記載された戦争捕虜の権利を付与することに反対している。
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( 翻訳者:佐藤成実 )
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