イラン外相、シリア大統領と会談:「サマンド」外交が展開
2007年06月02日付 E'temad-e Melli 紙

 イラン外相は、木曜日(2007年5月31日)から、シリア、アルジェリア両国への訪問を開始した。両国訪問中、二国間及び地域・国際問題について議論が交わされる予定である。

 マヌーチェフル・モッタキー外相は、シリアのバッシャール・アサド大統領の大統領再選に対する祝意を伝え、イラン・シリア二国間関係の検討・点検を行い、さらに地域と世界で生じた最も重要な情勢変化についてシリア政府高官らと協議することを目的に、ダマスカス入りした。今回の訪問は、二国間関係のフォローアップを目的とした両国政府当局者による通常の協議の延長線上にあるものであり、モッタキー外相がダマスカス空港に到着した際に述べたとおり、二国間関係強化の枠組みの中で実施されるものである。

 モッタキー外相は、ダマスカスでシリアのバッシャール・アサド大統領と会談し、二国間関係及び地域の問題について話し合いを行った。モッタキー外相はこの会談において、二国間関係の進展状況に言及しつつ、「サマンド車がシリアで生産され、シリアが同車の地域への輸出拠点となったことで、拡大傾向にある両国の経済関係は新たな局面に入りつつある」と述べた。さらに同外相は、「自動車の生産ライン拡大の延長線上には、バスやトラックの生産も視野に入っている」と付け加えた。

 モッタキー外相は、地域問題についてレバノンで起きている事件に言及しつつ、「アメリカやシオニスト体制の対レバノン戦略は、同国における緊張の継続と、理性的な連帯の阻止にある」と述べた。また同外相は、「レバノンの現下の軍事的緊張は、政治的な緊張の延長線上にあり、すべては危機を煽ろうとするアメリカとシオニスト体制の政策に起因する」と言明した。

 モッタキー外相は、イラク問題について、「治安確立のために正当に選ばれたイラク政府を支援し、同国の発展と進歩に向けて経済インフラの整備を援助することは、われわれの政策の一部である」と語った。

(中略)

 ヒズブッラーの高官ハージ・フサイン・ハリール氏、及びアマル運動の高官アリー・ハリール博士もまた、レバノン及び地域問題をめぐってモッタキー外相と意見交換を行った。イラン外相はこの会談の中で、最近レバノンで起きている衝突に言及して、「レバノンにおけるアメリカとシオニスト体制の政策は、政治的危機を持続させるために緊張と軍事的衝突を煽ることにある」と述べた。外相はまた、「レバノン問題はレバノン人自身が〔解決へ向けた方策を〕提起することでのみ、解決可能だ。全ての派がそこに積極的に参加することが必要だ」と付け加えた。

 同外相はまた、「イラン・イスラーム共和国は、レバノンが現在の危機を脱するために、自らの政治的試み・イニシアティヴを強化する用意がある」とも述べた。この会談の中で、ヒズブッラー、及びアマル運動の両高官は、現在のレバノン情勢を説明した上で、救国政府の樹立の必要性を強調した。

 〔モッタキー外相はハマース運動のハーリド・マシュアル政治局長とも会談した。〕この会談の中でハマースのマシュアル政治局長は、現在の地域・パレスチナ情勢について説明した上で、「ハマースは警戒を怠ることなく抵抗戦線を維持すると同時に、シオニスト体制の扇動によって生じているパレスチナ各派間の内部分裂を沈静化させる決意だ。シオニスト体制はここにきて、無防備な人々に対して空爆を行っているが、それは彼らの政策の無能ぶりと破綻を示すものだ」と語った。

 イスラミック・ジハードのラマダーン・アブドゥッラー事務局長もまた、ダマスカスでモッタキー外相と会談した。モッタキー外相はこの会談の中で、地域情勢に言及し、「33日間戦争〔2006年夏のイスラエルのレバノン侵攻を指す〕の後、シオニスト体制は厳しい国内圧力にさらされている。このような状況において、彼らに利益が与えられるようなことがあってはならない」と述べた。同外相はまた、「パレスチナ各派間に対立と内部分裂を引き起こそうとする試みは、この体制の本質的な戦略の一つである。このことを見過ごしてはならない」と付け加えた。

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( 翻訳者:柴田愛子 )
( 記事ID:11077 )