オマーンの首都をサイクロンが直撃
2007年06月07日付 Al-Ahram 紙

■ サイクロン「ゴヌ」、勢力減退にもかかわらずマスカトを直撃
■ イランでは海岸地方の住民数千人が避難、UAEはフジャイラ港を閉鎖

2007年06月07日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【世界各国の首都:アハラーム特派員、通信各社】

 サイクロン「ゴヌ」が昨日オマーンの首都マスカトを直撃し、オマーンとイラン政府は海岸地方の住民数万人を避難させた。天気予報レポートは、サイクロンはアラビア海を横断したのち時速170kmに減速し、ホルムズ海峡に向かっていると指摘していた。

 マスカトの状況は悲劇的で、まるで海の一部ようになり、サイクロンの暴風と波が木々を吹き飛ばす惨状となった。アハラーム特派員アブドゥンナースィル・サラーマはマスカトにある自宅アパート4階から「家財や冷蔵庫、店の商品、家屋までもが水深2~3メートルの水の中を泳いでいる」と伝え、「携帯電話の充電が切れかけているが、停電しているので、数分後には世界から孤絶させられてしまうだろう」と続けた。同じ頃、エジプト大使館付司法官サーフィー・アル=ガンドゥールからは、子ども達と一緒に水に囲まれていると、救いを求める叫び声が届いた。

 オマーン航空当局は航空機の離発着を禁止し、同国最大のムハイザナ油田からの石油生産も中断された。
 テヘランでは政府責任者が海岸地域の住民を避難させることを決定し、UAEではフジャイラの港を閉鎖したとロイター通信が伝えた。

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( 翻訳者:香取千晴 )
( 記事ID:11111 )