イランの技術使節団をニカラグアに派遣:アフマディーネジャード大統領、オルテガ大統領と会談で合意
2007年06月12日付 Iran 紙

【政治部】ニカラグア共和国のダニエル・オルテガ大統領はテヘラン訪問二日目、イラン・イスラーム共和国のマフムード・アフマディーネジャード大統領との一連の会談を終えた後、イマーム・ホメイニー廟を訪れた。

 イラン紙記者の報道によると、オルテガ大統領はファッターフ・エネルギー相のエスコートのもと、花輪を献じてイスラーム共和国創立者の崇高な地位に敬意を表した。

 オルテガ大統領は、イマーム聖廟の記念ノートに署名をし、テヘラン大学の学生たちを前に、同じ1979年に勝利を収めたイラン・イスラーム革命とサンディニスタ革命について、同一の目標を掲げ、さらに現時点でも共通する使命を負っている「双子」の革命だと述べた。

 アフマディーネジャード大統領とオルテガ大統領はその後、大統領府において、この二日間の訪問の成果と、関係拡大へ向けた二国間の諸合意・諸計画について説明をおこなった。アフマディーネジャード大統領は、ニカラグアのテレビ局記者からの質問に対する返答の中で、両国の協力関係が文化や経済分野、中でもエネルギー、港湾の拡張、農業の分野で拡大していると語り、「提案された諸計画の査定のため、イランより技術使節団がニカラグアに派遣され、その後両国の経済協力委員会を設立することが決定された」と述べた。

 同大統領は談話の中で、今日われわれはラテンアメリカの人々の間で革命的躍進が起きている様子を目撃していると述べ、「人間の尊厳、正義の確立、発展、独立の堅持はラテンアメリカの求めるところであり、それはイランの基準に極めて近い方向性を有している」と加えた。

 イラン大統領はまた、「イラン国民はニカラグア国民の独立、発展、偉大さを支持・擁護する。神の思し召しにより、両国民は発展へ向かうこの関係を今後も継続していくだろう」と指摘した。

 大統領はまた、「両国の敵は、我々に何もできはしない。彼らは、我々国民の意思の前に道を明け渡すべきだ」と述べた。ニカラグアのテレビ局記者から、「ニカラグア政府のイラン政府に対する借款ついても、二国間の会談で検討されたか」との質問が両国の大統領になされたが、これに対しアフマディーネジャード大統領は、「以前からある財政的問題の解決を模索しているところだが、この問題が両国の協力継続の障害となることはない」と答えた。他方オルテガ大統領はこのニカラグアの記者の質問に対し、「その議論はアフマディーネジャード大統領がマナグアを訪問した際にすでになされており、両国による共同委員会を設置する際、この問題について必ず検討されることになるだろう」と答えた。

 さらにオルテガ大統領は、イラン中央報道部の質問に対する返答の中で、自身のテヘラン訪問の成果を説明し、「この訪問で、ニカラグアとイランが近づく一歩を踏み出せたことをとても嬉しく思う」と述べた。ニカラグア大統領は、約17年にわたりニカラグア-イラン政府間の関係が停止されていたことに言及し、イランとの協議における基本的議題のひとつとして、エネルギー問題を挙げた。

 同大統領は、両国間初の協力共同委員会の設置がイラン・ニカラグア両政府の経済・通商協力の幕開けとなるとし、「われわれは農業やトラクター製造といった様々な分野で、イランの能力を活用させてもらうことを望んでいる。他方、ニカラグアも農業や観光といった分野を得意分野としている」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:真塩和也 )
( 記事ID:11183 )