ノアの箱舟完成に盛大なオープニング
2007年06月01日付 Zaman 紙
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グリーンピースは地球温暖化に注意を促し、世界の指導者達に呼びかけるために、アララト山で船を建設、オープニング式典を行った。その船は、預言者ノアが洪水から救われた船のレプリカである。

その船の製作は、アララト山のコルハン高原地域で4週間前に始められ、20人の木工職人が制作に関わった。船のオープニングには、ウードゥル県知事のサイミ・サッフェト・カラヒサルル氏とファトマ・カラヒサルル夫人、アーティストのオカン・バユルゲンさん、国内外のグリーンピース会員40名以上、そしてトルコの人たちが参加した。

式典は、アーティストのオカン・バユルゲンさんがグリーンピース作成の『アララト山レポート』を読むことで始まった。そのレポートは、トルコ語、英語、ドイツ語、ロシア語、フラマン語、アラビア語で読まれた。各語の報告書が読まれるたびに、一羽のはとが放たれた。その後、各国の代表として箱舟にのせられた194羽の鳩が、空へ放たれた。箱舟に最後の釘をうったカラヒサルル知事は、アララト山の保護は全人類に求められる任務であると述べた。

カラヒサルル知事は、グリーンピースの環境に対する配慮を心から支持すると述べ、「ウードゥル県として、環境に関する最も重要な心配のひとつは、アルメニアにあるメタモール原子力発電所です。国際機関による適切な査察が実施され、問題の原子力発電所が閉鎖されることを希望しています」と話した。カラヒサルル知事とグリーンピース・メンバーはその後、地球温暖化に関連して実施されたキャンペーンの一環として、世界の様々な場所から送られてきた写真を箱舟に中に展示した。

アララト山レポートは、地球温暖化がノアの箱舟の伝説が初めて語られて以来、経験したことがないくらいひどい干ばつ、飢餓、人口移動、海面の上昇、大洪水の原因になる可能性があることに目をむけさせている。

レポートは、気候変動が数十億人もの人々の生活を破壊し、世界の自然生物を元には戻せない形に変えるだろうと述べ、そしてこの大災害を食い止めるには、国家元首たちに責任があると書いている。またレポートでは、気候変動について人々を教育する必要があると強調されている。

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( 翻訳者:トルコメディア研究2007 )
( 記事ID:11185 )